元プロ野球選手が勢ぞろいのヤクザ映画「ダイヤモンド」封切り
2013年8月4日 10:30
[映画.com ニュース] 元広島東洋カープの高橋慶彦氏をはじめ、9人のプロ野球OBが俳優として出演したヤクザ映画「ダイヤモンド」が8月3日、東京・ヒューマントラストシネマ渋谷で封切られ、高橋氏をはじめ、共演する元木大介氏、パンチ佐藤氏、鈴木健氏、田中一徳氏、角盈男氏、愛甲猛氏、本間利幸監督が初日舞台挨拶に立った。
映画は元プロ野球選手の若頭(高橋)を筆頭に野球経験者が多い下町の暴力団「北野組」が、再開発の波にのまれる地元で起こった商店会長の怪死事件を独自に捜査し、背後で暗躍する関西の巨大新興組織と抗争を繰り広げる。舞台挨拶の登壇者に加え、元プロ野球選手のギャオス内藤氏と松永浩美氏が出演している。
演技に初挑戦し、映画の主演を務めた高橋氏は「撮影の途中で主演だと聞かされ、それはないだろうって(笑)。正直、出演もテキトーな気持ちで受けたので焦りましたね」。それでも「自分なりに一生懸命演じたつもり。ただ、あくまで元野球選手なので、そういう目で見てください。作品自体はとても良いですから」と控え目ながら、作品の出来ばえには自信をのぞかせた。
同日、神宮球場で行われた「ヤクルト×広島」の試合を観戦後、そのまま劇場に駆けつけた広島ファンも多く「広島のユニフォームを着ている方もたくさんいますね。ここは渋谷のはずなのに、まるで広島市民球場みたい」(角氏)。元木氏は「演技以上に、大先輩と一緒に控室で過ごす方が緊張した」と振り返っていた。一方、本作で長編映画デビューを飾る“ルーキー”の本間監督は「皆さんの演技が、本業の俳優さんに刺激を与えることもあった。やはり一流のアスリートなんだと実感した」とプロ野球OBの演技に舌を巻いていた。