ショートショート審査会は紛糾 原田眞人監督、日本人監督の奮起促す
2013年6月10日 13:30

[映画.com ニュース] 短編映画の祭典「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2013」(SSFF&ASIA)の授賞式が6月9日、東京・明治神宮内の神宮会館で開催され、イギリスの社会派作品「人間の尊厳」がグランプリに輝き、来年のアカデミー賞短編部門のノミネート対象作品に選出されることになった。
今年で15回目の開催となるSSFFは、オフィシャルコンペティション部門への応募総数は4538作品にのぼり、その中から期間中に上映されたのは80作品。「インターナショナル部門」「アジア インターナショナル部門」「ジャパン部門」の3部門で優秀賞が決定し、その中からさらにグランプリが選出された。「人間の尊厳」は、55歳の無職男性を主人公にイギリスの雇用問題に切り込んだ作品。「インターナショナル部門」の受賞で壇上に上がったガブリエル・ゴーシュ監督は、グランプリの獲得は予想もしていなかったようで「ショックで言葉が出てきません……」。コンペティションの各部門を制覇した3人の監督には「東京」を舞台にしたショートフィルムを製作することになるが、壇上で初めて知らされたそうで「昨日、日本に着いたばかりなので。でも東京に来ることは実は長年の夢だったんです。(作品の内容は)少し考えさせてもらいます」と語った。
5人の審査員に名を連ねたモデルの森理世は、インターナショナル部門に関し「一つの作品を選ぶのは苦労しましたが、世界に誇れる作品を選びました。見終わって『楽しい』「感動した』だけでなく、細部にいたるまでの監督の才能を深く感じた」とゴーシュ監督に最敬礼。同じくコンペティションの審査員を務めた俳優の宝田明も「演出、脚本、演技と全ての要素が素晴らしい。申し分ない作品」と称えた。
また、「ジャパン」部門はシンガポールで映画を学んだ田中希美絵監督が、家族をテーマに描いた「寿」が受賞。田中監督は「プロとしてのスタートをこうして切ることができて嬉しい」と喜びのコメント。審査員を務めた女優の成海璃子は、「シンガポールで学び自分の道を進む田中監督に敬意を表します」と祝福した。
一方で、総評を求められた審査員の原田眞人監督は「審査会は紛糾しました。きっ抗した作品が多かった」と明かし、特にインターナショナル部門のいくつかの作品に関しては「昨年のアカデミー賞以上の作品だと思ったし刺激的で勉強になった」と絶賛する。だが、意見が割れる審査会の中で全員の意見が一致したこととして「日本映画がダメだということ。毎年のことらしいですがジャパン部門が弱い」とあえて苦言を呈し、日本人監督たちに奮起を求めた。
このほか「地球を救え!」部門ではイギリス・インド合作の「糸を紡いで」が優秀賞を受賞。CGアニメーション部門はフランスの「夏と冬の間に」、ミュージシャンの楽曲を使用しての「ミュージックShort」部門で新設された「UULAアワード」にはMAY'Sの楽曲「SKY」を使った「ハヌル」(門馬直人監督)が輝いた。
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