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大和田伸也、65歳での監督デビューに「夢が実現した」

2013年3月13日 20:30

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大和田の故郷、福井で撮影
大和田の故郷、福井で撮影

[映画.com ニュース]俳優の大和田伸也の初監督作品で、故郷の福井県で撮影された「恐竜を掘ろう」の完成披露試写会が3月13日、都内で行われ、大和田をはじめ、主演の松方弘樹内山理名入江甚儀小野花梨が舞台挨拶に立った。

悠々自適の生活を送りながらも孤独を感じる男性、彼を店先から見つめる不思議な少女、恐竜の卵の化石を掘るのが夢という青年。それぞれに過去や悩みを抱える者たちの運命が交錯し、“化石”となっていた心の奥の思いが掘り起こされていく。

原案・脚本・監督を務めた大和田は、「子どもの頃からの夢がこの年で実現しました」としみじみと喜びをかみ締める。松方は、今回の出演について「大和田監督から『兄貴、一緒にやろう』と手紙をもらいました。女性からもらったことはあっても、男性からのラブレターは初めて」と話し、出演を即決したことを告白。「これまで150本ほどの映画に出ていますが、脚本を読んだらこれまで全くやったことのない役でした。70歳なりにこれでまた新しい役が来るんじゃないかとソロバン勘定も働きました(笑)」と冗談を交えつつ、古希を迎えての新境地の手応えを明かした。

福井で暮らし、陶芸の道を志す女性を演じた内山は「こんなに長く福井県で過ごしたのは初めてでしたが、おいしいものが多く、温泉もありました」と満喫した様子。また「福井の女性は結婚しても仕事を続ける割合が多く、県民の幸福度も高いと聞いてすごい県なんだなと思いました」と笑顔で語った。大和田からは「日本のサンドラ・ブロック」と最大限の賛辞が贈られたが、内山は「役者として尊敬する方に演出していただける機会はなかなかないので貴重な経験でした」と充実した表情を見せた。

恐竜を掘ろう」は、3月30日から全国で公開。

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