復員兵士と宗教指導者の関係描く「ザ・マスター」H・フェニックスとP・S・ホフマンの壮絶シーン公開
2013年3月11日 16:28
[映画.com ニュース]昨年のベネチア国際映画祭で監督賞と主演のホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンがそろって男優賞を受賞した、ポール・トーマス・アンダーソン監督の新作「ザ・マスター」の本編映像の一部を映画.comが入手した。
1950年代のアメリカを舞台に、心に傷を負った復員兵士のフレディ(フェニックス)が、宗教団体の指導者“マスター”ことランカスター・ドッド(ホフマン)に出会い感化されていく様子を描く。ふたりの圧倒的な演技が高く評価され、世界各国の映画賞で受賞、ノミネートが相次いだ。第85回アカデミー賞では、フェニックスが主演男優賞、ホフマンが助演男優賞、ドッドの妻役を演じたエイミー・アダムスが助演女優賞にノミネートされた。
このほど公開された本編映像は、いわゆる洗脳とも言えるプロセシングという方法を用いて、ドッドがフレディと対話する場面。この前段階からずっとノーカットで、一発で撮り上げられたという緊張感あふれるシーンだ。先にドッド役で出演が決定し、アンダーソン監督からフレディ役のキャスティングを相談されたホフマンは、「ホアキンがいいと思う。僕にとっては怖い存在だから」と提案したということで、ふたりが見事に役柄に没入している様が見て取れる。名優ふたりの壮絶な演技合戦をぜひ劇場で味わって欲しい。
「ザ・マスター」は、3月22日から全国で公開。