シナトラに世界的名曲を捧げた仏スターを描く「最後のマイ・ウェイ」ポスター公開
2013年3月8日 14:19

[映画.com ニュース]世界的な名曲「マイ・ウェイ」を、尊敬するフランク・シナトラに捧げたフランスのスーパースター、クロード・フランソワの生涯を描いた「最後のマイ・ウェイ」(フローラン=エミリオ・シリ監督)の今夏公開が決定し、ポスター画像が公開された。
1960~70年代にフランスを一世風靡したクロード・フランソワは、200曲を超える作品の作詞・作曲を手がけ、生涯に6700万枚のレコードを売り上げ、現在もその記録を更新し続けている。その中でも「マイ・ウェイ」は、ポール・アンカが英詞をつけて世界的に大ヒット、日本でも多くの歌手にカバーされた。
大スターでありながら酒やドラッグに見向きもしなかったフランソワは、禁欲的に体を鍛えて歌い踊り、振り付けも自身で担当し、他のアーティストのプロデュースも行っている。また、出版社を立ち上げたり、世界で初めてファンクラブの制度を作り、フランスのテレビに黒人・白人混成の女性ダンスユニットを出演させたりと、時代を先取りしたマーケティングのプロという顔も持ち合わせていた。しかし、78年にアメリカデビューが決定した直後、39歳で早すぎる死を迎える。
「マイ・ウェイ」は、ミュージシャンとなったことを生涯許さなかったフランソワの父に聞かせたかった曲だったという逸話が残っており、世界的名曲の誕生秘話から、これまで知られることのなかった波乱に満ちたフランソワの人生を、数々の名曲にのせて描く。構想13年、ヨーロッパ映画史上最多記録を更新した230ものセット・デコレーションで撮影、仏映画最高額の24億円(2000万ユーロ)で製作された本作は、2012年フランス最大規模の905館で封切り、公開1週目は観客動員100万人超を記録し、全仏1位に輝いた。
フランソワを演じるのは、「ある子供」ほかダルデンヌ兄弟作品常連の実力派ジェレミー・レニエ。17~39歳のフランソワを演じるためにヘア・ウィッグ5種類、80着ものオーダーメイド衣装を着用、5カ月間にわたり歌にダンス、ドラムとパーカッションのレッスンと肉体改造を行い、本物と見間違うほどの徹底的な役作りで挑んだ。
ポスタービジュアルは、青色の輝く、スポットライトを浴びて観客の前に立つフランソワの後ろ姿のアップを捉え、国民的大スターの光とその裏に潜む孤独や影を彷彿とさせるものとなっている。
「最後のマイ・ウェイ」は今夏Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開。
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