小説版「007」シリーズ最新作を英作家ウィリアム・ボイドが執筆
2013年2月24日 23:00

英作家ウィリアム・ボイド
Photo by Ulf Andersen/Getty Images
[拡大画像]
[映画.com ニュース] 英諜報員ジェームズ・ボンドを主人公とする「007」シリーズ小説版の最新作を英作家ウィリアム・ボイドが執筆すると、イアン・フレミング財団が発表した。題名やあらすじは明らかにされていないが、1969年を舞台に45歳の007が描かれる。
新作を手がけるボイドは、英ウェブサイトRadio Timesのインタビューで、「映画の中のボンドはアニメのキャラクターのようだが、小説の中ではもっと問題を抱え、繊細で、それでいて興味深い人物だ」と語っている。また、3代目ジェームズ・ボンドとなったロジャー・ムーアのキャスティングや、昨年公開された「007 スカイフォール」で物語の鍵になったボンドの出自について小説版と比較するなど、「007」シリーズへの深い理解と思い入れを示した。
ボイドは、52年に当時英国領だったガーナで生まれる。81年、デビュー作「グッドマン・イン・アフリカ」(ハヤカワ文庫NV)で、英ウィットブレッド賞最優秀処女長編賞とサマセット・モーム賞を受賞。同作がブルース・ベレスフォード監督によって映画化される際には、自ら脚本を担当した。長編9作目「震えるスパイ」(ハヤカワ文庫NV)で、ウィットブレッド賞から改称したコスタ賞の最優秀長編賞を受賞している。
同シリーズは、ボンドの生みの親イアン・フレミングが64年に死去して以降、バート・マーカム(キングスレー・エイミス)、ジョン・ガードナー、レイモンド・ベンソン、セバスチャン・フォークス、ジェフリー・ディーバーらによって書き継がれてきた。今年はフレミングによるシリーズ1作目「カジノ・ロワイヤル」が53年に出版されてから、60年目にあたる。新作は英国で9月26日、北米で10月上旬に出版。
関連ニュース
- 「007」シリーズ最新小説を米作家ジェフリー・ディーバーが執筆へ (2010年5月31日)
- 美術監督組合賞、「007 スカイフォール」「ライフ・オブ・パイ」が受賞 (2013年2月6日)
- 「007 スカイフォール」旋風続く 「アバター」抜きイギリス歴代興収1位に (2012年12月7日)
- 英誌選出「映画史上最高の登場シーン50」 (2013年2月3日)
- アデル、第85回アカデミー賞授賞式で「スカイフォール」をパフォーマンス (2013年1月24日)
- 「007」シリーズ最新作、ダニー・ボイル版なら「トレスポ」脚本家とタッグ (2018年3月20日)
- サム・メンデス監督新作は第一次世界大戦ドラマ スピルバーグ製作会社が担当 (2018年6月25日)
- 実写版「キャッツ」にイドリス・エルバ&ジュディ・デンチ (2018年10月21日)
関連DVD・ブルーレイ情報
![]() | ![]() | ![]() |
![]() | ![]() | ![]() |

ニュースメール
前日に配信された全てのニュースヘッドラインを、一日一回メールでお知らせします。
Google FeedBurnerのサービスを利用しています。配信停止はメール最下部の「unsubscribe now」から行ってください。