リチャード・マシスン親子の脚本で「縮みゆく人間」が再映画化
2013年2月16日 12:00

[映画.com ニュース] リチャード・マシスン原作・脚本の名作SF「縮みゆく人間」(1957)を、MGMが再び映画化することが分かった。マシスンと息子のリチャード・クリスチャン・マシスンが共同で脚本を執筆する。
オリジナル映画は、マシスンの同名小説をもとにした、放射線と殺虫剤を浴びたために体がどんどん縮んでいく男の物語。ユニバーサル・ピクチャーズのもとで、ジャック・アーノルド監督がメガホンをとった。
原作者のマシスンは、「小説では、世界のなかで人間の立場がどのように消失していくのかをメタファーとして描いた。人間を救うはずの進歩が破滅を導きかねないというのは、現在でも言えることだ」と米ハリウッド・レポーター誌に語っている。今回の映画化では、原作のトーンは維持したまま、舞台を現代に置き換えナノテクノロジーなど技術の発達を反映させるようだ。
長年、同作の映画化権を保有していたユニバーサルは、ブレット・ラトナー監督×エディ・マーフィ主演でコメディタッチのリメイクも企画していたが、昨夏に権利の期限が切れてしまった。新たに映画化権を獲得したMGMが、企画開発を進めており、マシスン親子とアラン・ガスマーが製作を務めることも決定した。
近年映画化されたマシスン作品には、キャメロン・ディアス主演の「運命のボタン」(10)や、ヒュー・ジャックマン主演の「リアル・スティール」(11)などがある。
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