長塚京三、沖縄弁マスターし「晴れて沖縄リゾートに遊びに行けそう」
2013年1月26日 14:30
[映画.com ニュース] 沖縄で起きたジェット機墜落事件を題材にした映画「ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を」が1月26日、東京の新宿武蔵野館で公開初日を迎え、主演の長塚京三、須賀健太、福田沙紀、及川善弘監督が舞台挨拶に登壇した。
1959年6月に米軍機が沖縄県石川市に墜落し、宮森小学校の生徒11人を含む17人が犠牲となった「宮森事件」を題材に、事件で友人を失いトラウマを抱えた良太(長塚)ら、遺族の苦しみや葛とうを描くドラマ。長塚は、「満杯の客席を見るとうれしい。皆さんが面白いと感じてくれていたら、それ以上何も言うことはない」と感無量の面持ちだった。
うっ屈した心情を抱える主人公・良太を演じた長塚は、「彼のうちにこもった悲しさを表現するには、沖縄の人でないとなかなか難しい。まず沖縄の方言を少しマスターすることで役に近づき、三線を弾かせていただくことで沖縄の方の喜怒哀楽を音楽性みたいなところからアプローチした」と入念な役づくり。また、「短い撮影だったので、遊びに行くとかお酒をたくさん飲むとかできなかったのが残念。シュノーケルくわえてボード抱えてという目的だけで沖縄に行くのには後ろめたさがあったけど、この映画でそれが払拭され、晴れて沖縄リゾートに遊びに行けそうな気がする」と笑っていた。
須賀は良太の孫役を演じ、「実年齢より年上の役をやるのも恋人がいる役も初めて。どう演じていいか悩みながら手探りで演じた」と新境地を開拓。長塚との共演は、「勉強になる面が多かった。長塚さんの背中を見て一緒にお芝居させていただくと、それだけで感じるものあった」と充実した日々を振り返った。福田も、「この映画に携わってからこの事件を知った。沖縄の子どもたちからたくさんの元気をもらいながら楽しく撮影したのを覚えている。人を思う気持ちや人と人とのつながりを改めて考えさせられた」と語った。
及川監督は、「私は青森出身でやはり日本は広いと実感した。沖縄の問題がこちらに届かないで他人事になっちゃっている」と神妙な面持ち。しかし、「この映画は社会を批判するようなものでなく、人間の葛藤(かっとう)を描いたドラマ。沖縄には“肝苦しい”という意味の『ちむぐりさ』という言葉があって、相手の痛みを共有するその言葉がすごくいいなと思って、その気持ちに共感していただけたらうれしい」と語りかけた。
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