8台が廃車に!「アウトロー」カースタント映像を入手!
2013年1月23日 06:00
[映画.com ニュース] 1月9日に出席した来日記者会見で、最新作「アウトロー」のカースタントに自ら臨んで8台を廃車にしたことを告白したトム・クルーズだが、その舞台裏をとらえた特別映像が公開された。
カメラが取り付けられた真紅のシボレー・シェベルSSに「行くぞ」とクルーズが乗り込むと、製作陣の「3、2、1……アクション!」の声がかかって撮影がスタートする。その後は、シェベルが道路を滑り、横転し、壁面や緩衝材に体当たりするシーンの連続。クルーズが座るシートの後ろにセットされた車載カメラの映像までが織り込まれ、クリストファー・マッカリー監督が「小細工なしのカーチェイスだ」と証言する、すさまじい現場の様子が映し出される。「危険なスタントを限界まで挑戦した」と言い切るクルーズを、マッカリー監督は「最高だ」と絶賛。「彼はプロ級のドライバーだからね」と続けている。
警察車輌に追われながら、事件に関係する人物を追うというこのカーチェイスは、本編中でも屈指の見せ場。クルーズは、「このカースタントではCGを一切使っていない」と断言し、「トンネルを抜けてタルに衝突するシーンは、本当はタルにぶつからずにかすめるはずだった。だがその日はとても寒く路面も濡れていて、それに70マイル(時速113キロ)以上も出していた。タルにぶつかってエンストをしたとき、自分で『なんてバカなことをしたんだ!』と何度もエンジンをかけ直して、やっとエンジンを動かした。撮影は失敗だなと思ったけど、後からそのシーンを見直すと本当に迫力のあるシーンになっていたんだ」と裏話を明かしている。さらには、「映画会社はそんな危険な撮影とは知らなかったけどね(笑)」と、スタジオに黙って危険なシーンに挑んでいたことも暴露している。
「アウトロー」は、イギリス発の大ヒット・ハードボイルド小説“ジャック・リーチャー”シリーズを原作に、クルーズ演じる元米軍の秘密捜査官ジャックが、白昼起こった無差別狙撃事件の真相へと迫る姿を描く。共演は、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、ロバート・デュバルほか。2月1日から全国で公開。