中村義洋監督「みなさん、さようなら」は「今まで一番納得した作品」と豪語
2013年1月10日 20:23

[映画.com ニュース]中村義洋監督と濱田岳の5作目のタッグとなる「みなさん、さようなら」の特別試写会が1月10日、都内のホールで行われた。
1980年代を軸に12~30歳を演じ切った濱田は、「鈴木福くんがちょっと大きくなったくらいの年齢なので、僕がそう見えるか不安だったけれど、母親役の大塚寧々さんが『岳ちゃんより老けた小学生を見たことがある。全然大丈夫』と言ってくれたので、吹っ切ってやりました」と説明。中村監督は、「何の迷いもなく、(小学生に)見えますから」と太鼓判を押した。
ヒロインの倉科カナは、ソバージュやフリル付きのドレスなど80年代風のファッションに「ああ、こんな感じなんだと思って、恥ずかしかったけれどすごく楽しかったですよ。魅惑的な、母性本能の強い女性を演じたいと思ってやりました」と笑顔。だが、濱田は「フリフリの人が大勢の人に囲まれてやって来たので、へそで茶を沸かすくらい笑いました」とツッコミを入れた。
中村監督は、「こんなに良くなるとは思わなかった。今までの中で一番納得した作品」と豪語。さらに、「脚本で大体整理していたので、後は皆の芝居をそのまま撮るだけだった。困る役者は1人もいなかったし、やりがいがあった」と自信をみなぎらせた。
ただ、唯一の心配はポスターやチラシなどのビジュアルだと吐露。「(キャストが)シャツはズボンにインしているし、変なパーマはかけている。物語に寄り添ったものだけれど、格好悪い、ださいと言われるかもしれないのが誤算。皆さん、口コミで映画はださくないことを説明してください」と訴えた。
また、タイトルにちなみ「今年、さようならしたいこと」を求められると、濱田が「次の日に影響するほど、深酒はしない」と宣言。「3日3晩飲み続けて、4日目の朝に鏡を見たらトム・ハンクスがいたんです。それほどむくんでいたので、やめます」と告白し、笑いを誘っていた。
「みなさん、さようなら」は久保寺健彦の同名小説を原作に、団地の中だけで生きていくことを決め“引きこもった”12歳の少年の20年間を、ユーモアを交えて描く人間ドラマ。1月26日から公開される。
(C)2012「みなさん、さようなら」製作委員会
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