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「パラノーマン」主人公の表情は150万通り 精緻なクリエイティブに注目

2013年1月5日 19:00

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主人公の顔面を150万通り製作
主人公の顔面を150万通り製作
(C)2012 LAIKA, Inc. All Rights Reserved.

[映画.com ニュース] 「コララインとボタンの魔女」を手掛けたハリウッド最高峰のアニメスタジオ、ライカ・エンターテインメントによる最新ストップモーション・アニメーション「パラノーマン ブライス・ホローの謎」。キャラクターの動きからシーン効果にいたるまで、全てをストップモーションのみで表現した精緻なクリエイティブに注目の一作だ。

構想10年、制作期間3年を費やして完成させた本作は、死者と話せる少年(パラノーマン)が、300年前に封印された町(ブライス・ホロー)の秘密を解き明かす。

被写体となるモデルの人形を手づくりセットに置き、根気よく1コマずつカメラで撮影するストップモーションアニメの伝統的な技法に加え、同社では人形により深みのある表情をさせるため、笑顔、渋面、泣き顔、絶叫など絶妙な表情の顔面パーツを1コマずつ置き換え、柔らかな感情のニュアンスを伝える「置き換えアニメ」の手法を「コララインとボタンの魔女」から採用している。

また、今作では、最新機器3Dカラー・プリンターを用い、精密な色彩をモデルにペイントし、人物の肌ツヤや“酒焼け”など微妙な色の差を表現。食べ物の美味しそうな質感など、人物以外にも随所でその技術を進化させた。

クリエイターたちは感情ごとに変化するキャラクターの表情をコマ撮りするため、膨大な数の顔面を作り、主人公ノーマンの表情は全部で150万通り製作された。この数は「コララインとボタンの魔女」で作られた主人公コララインの表情20万通りを大きく更新し、ストップモーションアニメの先駆作「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」の10万倍となる。顔面は全部で3万1000個(うち、ノーマンは8800個)を製作、最も使用された1シーンの顔面数は545個にも上る。 更に進化した“顔”のアニメーションをぜひ劇場で確認してほしい。

パラノーマン ブライス・ホローの謎」は、2013年3月29日から公開。

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