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葉加瀬太郎、愛娘のバイオリン指導は「家内に任せている」

2012年12月13日 05:00

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イベントに駆けつけた葉加瀬太郎氏
イベントに駆けつけた葉加瀬太郎氏

[映画.com ニュース] 日本を代表するバイオリニストの葉加瀬太郎氏が12月12日、都内で行われた映画「命をつなぐバイオリン」の公開記念トークイベントに出席。葉加瀬氏の13歳の愛娘もバイオリンを演奏するが、「僕は教えない。教えるとなると、一心同体となって時には娘を叱らないといけない。それが嫌でお断りした。よくずるいとも言われるけど、叱るのは家内(高田万由子)に任せている」と明かし、笑いを誘っていた。

第2次世界大戦時下のナチス・ドイツに侵攻されたウクライナが舞台。音楽の才能に恵まれた3人の神童たちが、戦争に翻弄されながら自らの命運をかけた演奏会に挑んでいく姿を描く。

コンサート先の北海道・根室から駆けつけた葉加瀬氏は、「とても悲しい映画。史実を取り上げるのは勇気のいることだし、ナチスをテーマにした映画は多いけれど、ドイツ人がドイツ映画としてこのテーマに取り組んだことが素晴らしい。どうやって次の世代に歴史を伝えていくかをきちんと考えている」と絶賛。さらに、「映画の音楽を担当した方のセンスが素晴らしい。クラシックの名曲とともにこの映画のオリジナル音楽も堪能してほしい」と語りかけた。

バイオリニストを描いた映画は数多く存在するが、「吹替が多いので不自然な楽器の持ち方や所作が気になって、ストーリーが良くても見られない時がある。この映画はバイオリン弾きが演じているので完璧。初めてストレスなく見られたバイオリン映画」と太鼓判。また、「20世紀に活躍した音楽家のほとんどがウクライナの出身。その頃のソ連の力で徹底的に英才教育され、たくさんの天才が生まれた。大変な苦労だったといちバイオリニストとして感じるし、エンディングは涙が止まらなかった」と世界観に入り込んでいた。

命をつなぐバイオリン」は、2013年2月9日より公開。

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