大沢たかお「ガチでぶつかった」と「アテルイ伝」に自信
2012年12月2日 17:15
高橋克彦氏の「火怨 北の耀星アテルイ」を原作に、東北の故郷の地を守るために朝廷を中心とした中央軍との戦いに身を投じた、“蝦夷(えみし)”と呼ばれた人々のリーダー阿弖流為(アテルイ)の人生を描く。
実際に東北ロケも行われたが、大沢は「現地のエキストラの方の力をお借りして、ひとつになってやれたことに感謝しています。僕は関東出身ですが現地に行って気づくのは、彼らにとってアテルイが本当に英雄であり大事な存在だということ。芝居がどうのというよりもいまどきの言葉で言う“ガチで”ぶつかっていかないとゴールはないと思ってやりました」と充実した表情を見せる。
北村は本作に臨むにあたって「復興支援を大事にしたいということが頭の中にあった」と語る。阿弖流為の盟友で頼れる参謀の母礼(モレ)を演じたが、大阪出身の北村は1995年の阪神大震災で知人を亡くしたこともあり、「どんどん忘れられていく中で少しでも希望、勇気を持ってもらいたくて、東北の人の目線で阿弖流為がヒーローに見えるように母礼という役を演じることを意識しました。ふだんは作品性から役をどう演じるかをシンプルに考えるんですが、今回は『どう伝えるか?』を強く考えました」と、これまでとはスタンスを変えて特別な思いで臨んだことを明かした。
今回が初共演のふたり。現場でも一緒にいることが多かったそうで、大沢は「信頼して頼っていました。北村くんが母礼をやってくれたおかげで役に集中できたし、いろんなことが見渡せた。僕が好き勝手にやるので一緒にやっていて大変だったと思う」と感謝。北村は「大沢さんはとにかく全てのスケジュールにマルがついていて、セリフもいっぱいで大変だったと思います」と語り「兄貴というか先輩というかリーダーというか。肩を借りてのびのびと演じさせていただきました」と語り、強い絆をうかがわせた。
自然の中での撮影、馬を使ったアクションなど肉体的な負担も大きかったが、大沢は「大変だとは思わずやっていました」と頼もしい表情。「彼らが生きた土地に行き、森の中で撮影すると奇跡のように霧がかかったり、雨の反射した落ち葉が美しかったり、この仕事をしながらそんなことが見られるんだなと驚いたし、素晴らしいことばかりでした。確かに寒さもあったし雨にやられたこともありましたが、それも自然と対峙している自分たちがいる気がして心地よかったです」とうなずいた。
「火怨・北の英雄 アテルイ伝」は、BSプレミアムで1月11日放送開始(全4回)。NHK総合では3月放送予定。
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