ロジャー・コーマン、黒澤明との“マティーニ秘話”明かす
2012年10月22日 21:30

[映画.com ニュース] 第25回東京国際映画祭のコンペティション審査委員記者会見が10月22日、会場となる東京・六本木ヒルズで行われ、ロジャー・コーマン審査委員長をはじめ審査を務めるリュック・ローグ、滝田洋二郎、エマニエーレ・クリアレーゼ、部谷京子が出席した。
「インディペンデント映画の神」と称されるコーマンは、1994年の第7回東京国際映画祭・京都大会でヤングシネマ・コンペティションの審査委員長を務めあげた。当時のことを「この映画祭の作品の選択が素晴らしく、学ぶことが多かった。もしまた機会があれば戻ってきたいと思っていたんだ」と穏やかな表情で述懐した。
今回のコンペ部門では15作品を審査することになるが、コーマンは「作品のクオリティが何よりも大事で、政治的な背景やどこの国の作品であるかといった議論は一切なしにしようと話した」という。滝田も「前半、中盤、後半の中だと、後半に見た作品のインパクトが残ったりする。そういうことのないよう、1日おきにランチミーティングをやろうということになった」と補足する。
映画と映画人への多大なる貢献が認められ、09年には映画芸術科学アカデミーからアカデミー名誉賞を授与されている。日本映画とも縁が深く、過去には黒澤明監督の「デルス・ウザーラ」のアメリカでの配給権利を獲得。良好な友人関係を構築したといい、「彼はジンマティーニ、私はウォッカマティーニが好きだったんだ。2人でいい仲になったんだよ」とニッコリほほ笑んだ。
映画祭開幕から3日目を迎えたばかりで、審査委員たちが全作品を観賞していないためここの作品に関して言及することはなかった。どの作品が、コーマン審査委員長をはじめとする面々の心に響くのかに注目が集まる。
第25回東京国際映画祭は、10月28日まで開催。
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