オダギリジョー、2度目のNHK大河で綾瀬演じるヒロイン八重の夫・新島襄(じょう)役
2012年10月11日 16:00
[映画.com ニュース]俳優のオダギリジョーが2013年度のNHK大河ドラマ「八重の桜」に、主演・綾瀬はるか演じる“日本のナイチンゲール”新島八重の夫で、同志社大を創設した新島襄(にいじまじょう)を演じることがわかった。10月11日に、東京・渋谷の同局で行われた新キャスト発表会見で明らかになった。オダギリの大河出演は2004年の「新選組!」以来、2度目で、再び“幕末”を舞台に存在感を発揮する。
オダギリは「まだ勉強中ですが、役柄のイメージを壊さずに、自分なりの“新島襄”像を作れるか……、とても心配です。でもガンガンいきますよ」と決意表明。オダギリ演じる新島襄は、江戸時代末期に上州安中藩の藩士として生まれた後、渡米し、帰国後の1875年には同志社大の前身である同志社英学校を京都市内に創設した。一方のオダギリも高校卒業後に、アメリカに留学した経験をもっており「共通点が多いですし、何より名前が同じですからね」と早く親近感を覚えている様子だ。
オダギリと綾瀬がテレビで共演するのは初めて。「すごくかわいらしい方という印象。以前うちに遊びに来てくれたことがあって、それ以来ファンになりました。これから仲良くなりたい」(オダギリ)、「独特なテンポ感や雰囲気をお持ちで、声も魅力的。“じょう”つながりというだけでうれしくなる」(綾瀬)と夫婦役での共演を前に、早くも相思相愛だ。
この日会見に出席した新キャストは、オダギリをはじめ、勝地涼(東大総長・山川健次郎)、水原希子(鹿鳴館の華・大山捨松)、谷村美月(覚馬の後妻・小田時栄)、及川光博(維新三傑のひとり・木戸孝允)、高嶋政宏(京都府知事・槇村正直)、松方弘樹(京都の顔役・大垣屋清八)の7人。さらに小栗旬が吉田松陰、奥田瑛二が佐久間象山を演じることも発表された。いずれも物語の後半にあたる激動の幕末時代を生き抜く重要な役柄だ。
ドラマの撮影は、9月から福島県会津若松市でクランクインしており、綾瀬は「撮影が始まって約1カ月。緊張感と活気があふれる現場です。今日ここにいらっしゃる皆さんとの来年の撮影もとても楽しみです。東北、そして全国の皆さんに毎週楽しみだと思ってもらえるドラマにしたい」と決意を新たにした。10月半ばからは、スタジオ撮影に入る予定。「八重の桜」は同志社大を創設した新島襄の妻で、日本初の篤志看護婦として日清戦争、日露戦争に同行した“日本のナイチンゲール”新島八重の波乱に満ちた生涯を描く大河ドラマ52作目で、2013年1月6日から全50回放送される予定だ。