パスカル・ロジェ監督、新作「トールマン」は「本心に近い映画」
2012年10月6日 19:30

[映画.com ニュース] 仏ホラー「マーターズ」で注目を浴びたパスカル・ロジェ監督が10月5日、ジェシカ・ビールを主演に迎えた最新作「トールマン」のPRのため来日し、都内で行われた完成披露試写会で舞台挨拶に立った。
米ワシントン州のさびれた炭坑町で、子どもたちがフードを被った背の高い男に誘拐される事件が続発し、村人たちは正体不明の犯人を“トールマン”と名付け恐れていた。ある日、最愛の子どもを連れ去られた看護師のジュリア(ビール)は必死の追跡を試みるが、やがて想像を絶する忌まわしい真実へとたどり着く。
「マーターズ」で新進気鋭のホラー監督として脚光を浴びたロジェ監督だが、「『マーターズ』が物議をかもしたことは知っているけど、今回は違った意味で僕の提案ができればと思っていた。一監督として色々なやり方を試してみたいし、これまでと似通っているところはあっても表現の方法としてはまったく違うもの。今作は僕にとっての純粋なミステリーなんだ」と違いをアピール。また、「『マーターズ』を撮る前から構想を練っていたけれど、その時代には作品が大きすぎるということで『マーターズ』を先に撮った。そのおかげで数年かけてこの物語を練り上げることができたんだ」と経験が功を奏した。また、「インディペンデント映画なので、ハリウッド的なクラシックなスリラーにしたくなかった。自分の本心に近い映画で、見た人が裏切られた気分になったり、結末について考えをめぐらせてくれたらうれしい」と不敵な笑みを浮かべた。
さらに、「世界中で“失踪人を探してほしい”というビラやポスターを見るけど、日付を見ると10年以上経っているものも多い。子どもの顔もすっかり変わっているだろうと思いながら、彼らがどうなってしまったのかと考え、それこそが現実のミステリーだと思った」と着想を明かした。そして、「企画を思いついてから数年後、偶然にもニューヨークで未成年の失踪事件を担当するFBIの捜査官に会う機会があり、毎年1000人もの子どもたちが跡形もなく消えてしまったかのように失踪しているという現実を知った。事件に取りつかれた捜査官は、『自分の腕を1本失ってもいいからその子たちがどうなったか知りたい』と言っていた。彼との面会を経て、この映画を作ろうと心に決めたんだ」と決意を語った。
また、日本映画のファンだというロジェ監督は、東京都現代美術館で開催中の「ゴジラの特撮博物館に行ったよ。僕は日本のポルノ映画や怪獣映画から多大な影響を受けている。本能に訴えかける撮り方が好きなんだ」と日本滞在を満喫している様子だった。
「トールマン」は11月3日から公開。
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