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小百合、湊かなえさんと利尻登山を約束 木村氏は“大作節”全開

2012年9月22日 19:40

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トークショーを行った吉永小百合
トークショーを行った吉永小百合

[映画.com ニュース] 女優の吉永小百合が9月22日、主演映画「北のカナリアたち」のトークショーを、原案となった「往復書簡」の作者・湊かなえさんとともにさいたまスーパーアリーナで行った。

同作に衣装協力したアウトドア・ブランド「モンベル」のイベントで実現したもので、吉永は「モンベルの服は、冬の撮影でもビクともしませんでした」とまずは感謝。それでも、体感温度マイナス30度という北海道・礼文島、利尻島での冬の撮影は厳しかったようで「言葉で言い表せないようなブリザードに見舞われたことがあって、全員で固まって耐えていたのですが、ほおはもちろんまゆ毛もまつ毛も凍ってしまいました。何とか気持ちを奮い立たせて撮ることができました」と振り返った。

湊さんも冬のロケを見学し、「四方八方からの雪で目も開けられないほどで、黒のダウンを着ていたのですがそれが真っ白になりました」と感想。その際には、吉永が雪をはらってくれたそうで、「吉永さんの気遣いに、心はポッカポカになりました」と笑顔で話した。

「礼文島、利尻島の美しい、素晴らしい自然が木村大作さんのカメラワークによって収められています。私たち俳優も頑張りましたし、特に6人の子どもたちが一生懸命、美しい歌声を聴かせてくれます」とPRに努めた吉永。クランクイン前日には、礼文島の高山植物レブンウスユキソウ(北海道固有種のエーデルワイス)を見に行き、「往復2キロほどの道を歩いたのですが、可れんな花がしみじみと素敵だなと思いました。その光景は思い出となってずっと残っていくと思います」と語った。

登山が趣味の湊さんとは、一緒に利尻富士に行くことを約束。雨女を公言する湊さんに対し、「湊さんの強じんな力について行きます。その時は私が晴れ女なので、絶対に晴れさせてみせます」と宣言していた。

この日のトークショーは2部構成で、第2部には撮影の木村氏が登場。いきなり、「小百合さんがいなくなったら、随分と少なくなっちゃったなあ」と毒づき、会場の笑いを誘った。

その後も独壇場でトークを展開。会場内で1000円の特別前売り券が売られていると、「(シニア料金の)1000円で見られる人がいっぱいいるな」、出演した満島ひかりについては、「顔を見て相当に自己主張が強い女だなと思ってそう言ったら、『木村さんほどじゃありません』って返された。彼女はこだわりがあるから、努力すれば小百合さんほどじゃないけれど、十朱幸代くらいにはなれるかな」と言いたい放題だ。

そして、「小百合さんの映画はそれなりに客が入るけれど、僕が撮っているからもっと来てもらわなければ困る。次の仕事がなくっちゃうから」としっかりアピール。終了後、前売り券の特典ポスターにサインをすると告げると、販売ブース前には長蛇の列ができていた。

「北のカナリア」は、北海道の離島の分校の教師と6人の生徒たちが20年後に再会し、その間に秘められていた真実が解き明かされていく人間ドラマ。11月3日から全国で公開される。配給の東映によれば、利尻島で11月3~5日、礼文島で同月6~8日に公開されることも決まった。

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