桂歌丸が滝澤馬琴に 「伏 鉄砲娘の捕物帳」に個性派キャスト続々
2012年9月13日 10:30
［映画.com ニュース］ 直木賞作家・桜庭一樹の「伏 贋作・里見八犬伝」（文藝春秋刊）を映画化する劇場用アニメーション「伏 鉄砲娘の捕物帳」に、落語家の桂歌丸、俳優の竹中直人、お笑いタレントの劇団ひとりが声優としてゲスト出演することが分かった。
江戸を舞台に、猟師の少女・浜路が、人と犬の血を引く「伏（ふせ）」と呼ばれる者たちが起こす事件に巻き込まれていく姿を描く時代劇エンタテインメント。原作は、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」に桜庭が新解釈を加えた小説で、作中にも登場する馬琴の声を歌丸が担当する。歌丸は、過去にテレビアニメ「落語天女おゆい」で声優を務めたことはあるが、劇場アニメの声優は今回が初となる。
作品の象徴でもある馬琴役には「言葉の重さや存在感に特別な魔法が必要だった」と話す同作の宮地昌幸監督は、このキャスティングについて「気品、孤高さ、色艶、江戸の風……そしてキュートさ。馬琴と歌丸師匠。たったひとりでたくさんの観客を沸かせるおふたりの姿が、 どこかで重なって見えてきたのです。今回、この作品に関わっていただけて、本当に感無量です」と話している。
また、主人公・浜路を生まれ故郷の陸奥の国から江戸に送り出す役割を担う住職役を竹中が、江戸の長屋に住む香具師の中年オヤジ・世四郎役を劇団ひとりがそれぞれ担当する。
「伏 鉄砲娘の捕物帳」は10月20日から全国公開。
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