アンプラグド、インド映画ヒット連発なるか
2012年8月28日 06:00

[映画.com ニュース] アンプラグドは、製作費20億円の大作インド映画「ボス その男シヴァージ」を12月にシネマート新宿ほかで公開する。同社配給で5月に公開した「ロボット」に続くヒットに結び付けたい考えだ。
今回の作品も、主演はラジニカーント。ボスと呼ばれ、インドでカリスマ的な人気を集めた実在の人物をモチーフに、再びラジニカーントが恋もダンスも戦いも予測不能の大暴走を繰り広げる。「ロボット」公開時は約40分カットした編集版を公開した(後に完全版も公開)が、今回は185分をそのまま上映する。ヒロイン役のシュリヤー・サランの来日と、「ロボット」BD&DVD発売(10月3日)も絡めて盛り上げていく予定で、驚がくのアクションと「ロボット」製作チームの作品であることをアピールしていく方針。同社の加藤武史代表取締役は、「『ロボット』はシネコンで上映するために尺を短くしたが、完全版を求めるファンが多かったため、今回はカットせずに公開する。都内は1~2館でのスタートにし、息の長い興行につなげたい」と意欲を示す。
久々に日本でインド映画の存在感を示した「ロボット」は、現在も全国で上映を続けており、いまだに立ち見が出る劇場もあるという。興行収入は8月10日時点で6400万円を突破し、最終で7000万円に到達する見通しだ。加藤氏は「新たなインド映画ファンを創出することができた」と確かな手応えを語る。公開当初こそ従来からのインド映画ファンと思われる40代男性が客層の中心だったが、日を追うごとに20~30代の若い層に拡大し、公式ツイッターのフォロワーも4000人まで急増した。「漫画やドラマ原作が主流の日本映画とは違い、インド映画には1つの作品にアクション、ダンス、ロマンス、サスペンスなど、いくつもの要素が詰め込まれ、広い世界観がある。それが若い人には新鮮だったのでは。観客全員で騒いで楽しむインド特有の『マサラシステム』でのイベント上映も好評で、女性ファンも獲得できた」と加藤氏。今後は他社からもインド映画が続々と公開予定であることから、ブームの再来を予感しているという。
作品面だけに留まらず、インド映画はコスト面でも魅力的だ。加藤氏は「『ロボット』は大作にもかかわらず、米映画と比較して買い付け額は格段に安く、劇場公開だけで、宣伝費、買い付け費用を差し引いて黒字になった」と収支を明かす。今回のヒットにより買い付け額の高騰が予想されるが、「それでも十分ビジネスになる」と踏んでいるという。また加藤氏は「インドだけでなく、開拓できていない国から安く買って、丁寧に磨いて、ヒットさせることを、まだ日本の映画会社はやりきれていないと思う。それができれば映画業界の活性化につながるはず。宣伝費も大きくすれば良いわけではなく、どこが採算分岐点かを見極め、売り上げではなく、利益重視のビジネスをしていくべき」と持論を述べた上で、「他社さんにもどんどんインド映画に参入してもらい、一緒に盛り上げていきたい」と希望を語った。(文化通信)
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