人気ゲーム「地球防衛軍」まさかの“実写化”に河崎実監督「まじめにふざけた内容」
2012年8月27日 18:00
[映画.com ニュース] 「いかレスラー」「日本以外全部沈没」などで知られる河崎実監督が8月27日、プレイステーションVita用ゲームソフト「地球防衛軍3 ポータブル」の実写化を手がけることを発表した。実写化とはいっても映画ではなく約2分のプロモーション映像。CGなどの費用がかさみ予算がオーバーしたため、製作発表は河崎監督が東京・中野区で経営するバーで「日本一B級な製作発表会」と題して行われ、酒やつまみもふるまわれた。
大量に侵略してくる巨大なアリやクモなどの地球外生命体を次々に撃退していくアクションゲームで、世界累計150万本を出荷する人気シリーズの最新作。今回の起用理由について河崎監督は、「(スケジュールが)空いていたからじゃない?」と冗談めかしたが、ゲームの製作サイドによれば「日本の特撮監督で、似たような作品を作っているのでイメージしやすかった」ため白羽の矢を立てたという。
映像の内容に関しては、「ゲームのインサイドストーリー的なものを考えたが、ふざけた内容しか考えつかなかった。それでもまじめにふざけて、ゲームの設定を膨らませた。『ウルトラセブン』の最終回のように切羽詰まった感じ」と説明。人気キャラクターの女性戦士ペイルウイングが主人公だそうで、「パンツが見えそうで見えないところがいい」と含みをもたせた。
そのキャスティングは後日発表予定のため明かさなかったが、「有名なトップ・グラビアアイドル」とだけ明かし、「皆、ビックリすると思う。宮沢りえ? そんなわけない。菅井きん? まあ、苗字が漢字2字、名前がひらがな2字です」とニヤリ。「ウルトラマン」シリーズの重鎮俳優も出演しているという。
特撮については「ゲームはハードなCGだけれど、本物のメカ、怪獣が出てこないと面白くない」とこだわりを強調。「ウルトラマン」「仮面ライダー」両シリーズのスタッフが融合し造形を担当。撮影期間は4日と、本編でも2週間程度で撮る河崎監督としては破格の待遇で、「懐かしい感じのする映像になった。特撮の肩身はどんどん狭くなっているが、操演に関しては日本は世界一。いずれは映画になるのではという期待感をもっている」とおねだり気味に豪語した。
「地球防衛軍3 ポータブル」のプロモーション映像は、9月26日から地球防衛軍3ポータブルTHE COMMERCIAL キャンペーンサイト(http://www.jp.playstation.com/psvita/special/edf3p/)で配信される。