松岡茉優、好きだからこそ避けてきた女優業と真っ向対決
2012年8月10日 16:00
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[映画.com ニュース] 「鈴木先生」に「ポテチ」など話題の作品に次々と出演しているが、ここ2年ほどの間に演じた役は全てオーディションで勝ち取ったというところからも、ポテンシャルの高さがうかがい知れる。8月11日に公開の「桐島、部活やめるってよ」でも存在感を見せている松岡茉優。「これまでとは違う役柄への挑戦だった」と語る本作について話を聞いた。
朝井リョウ氏の同名小説を実写化した青春群像劇で松岡が演じたのは、校内一の美人・梨沙の親友で、イケメンの宏樹の彼女であることにステータスを感じる沙奈。オーディションを経て出演が決まったときは、「初めて演じるタイプの役だったので正直、私でいいの? という気持ちだった」と振り返る。
周囲を見渡し自分の“立ち位置”を確認して優越感を感じ、“下”のグループの人間に対して残酷なまでの悪意をのぞかせる沙奈は、決して共感を呼ぶ人物ではない。こうした感情は多かれ少なかれ思春期の誰しもの心にあるものだ。松岡はそんな言葉にうなずき、「最初はイヤなやつに演じてやろうって気持ちだったんですが、いまとなってはかわいらしさすら感じます。『好き』とまで言うと誤解されそうですが(笑)、嫌いじゃないですね」とほほ笑む。
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演じている最中は、役になりきって沙奈の思考をごく自然に受け止められたという。本人の言葉を借りるなら「役を作ってそこにポッと入り込む感じ」。合宿のような高知でのロケもそうした流れに拍車をかけた。「高知に行く頃には自分の中に沙奈が住み始めていました。そうなると頭で考えなくても『自分より“下”の沢島(大後寿々花)が私の彼氏が気になるなんて許せない』『映画部なんてダサい』って感覚を自然に理解できるようになるんです。それでもカットが掛かったら“松岡茉優”に戻っているつもりなんですが、ふとした瞬間に妙にイライラして『ヤバい、沙奈だ!』となったり(苦笑)。自分が侵食されているようで、決して心地よくはないです」。
天性、いや天然の女優といったところだが、演じることの楽しさに目覚めたのは2年前の高校1年生のとき。意外なきっかけが心の中の欲求を呼び覚ました。「ごく普通のレッスンを兼ねたワークショップがあったんです。それを終えて、落ち着いて考えた時に『私、お芝居が好きかも』と思えてきて。そうしたらいろんなものが心の中で融けてすごく楽になったんです」。
バラエティ番組のMCを務めるなど、10代前半から芸能界に籍を置いてきたが「好きだからこそ怖くて、どこかで全力で向き合うことを避けていた」という役者の世界。「扉を開けてみたら楽しくて仕方がないし、いまは川に流されそうになりながらも何とか自分で漕いでいる感じです」と前を向く。目標は「女版の八嶋智人さん! コメディが好きなのでお客さんに笑ってもらいたいです」とこの日一番の笑顔とともに答えが返ってきた。
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