梅宮辰夫、“子離れ宣言” 今は「孫のために生きている」
2012年7月24日 16:48
[映画.com ニュース] 俳優の梅宮辰夫が7月24日、都内のスタジオでデンゼル・ワシントン主演の全米大ヒットアクション「デンジャラス・ラン」の公開CMナレーション収録を行った。
CIAを裏切ったために36カ国で指名手配を受け、10年間逃亡を続けていた伝説の元工作員トビン(ワシントン)が、南アフリカにあるCIAの隠れ家に収容される。しかし、施設が謎の武装集団によって襲撃され、新人工作員のマット(ライアン・レイノルズ)は危険な男・トビンを連れて決死の脱出を強いられる。
「不良番長」シリーズなどで知られる梅宮は、「昔はデンゼルほどじゃないけど映画で悪い役をやっていたので郷愁を感じる。こういうのを見るとオレもまたやりたいなと思う。刺激的な仕事がしたいね」と野心を燃やした。また、「女を食い物にするヒモ役とかチンピラの小悪党ばかりだったので、政府を転覆するような話をやってみたい。相手役は渡辺謙君とか」と希望を膨らませた。
ワシントン出演作の中でも最大級のヒットを記録している本作には、「やはりハリウッド。展開が早いので神経集中して見ないとうっかり見過ごす。日本ではなかなかできないよ。うらやましい」と羨望の眼差し。また、「ワルと言ってもそれ相当に何か理由がある。だからマットが同調していくのがよく分かる」と共感していた。そんな梅宮も、「女房からの逃亡はたびたびあるけど、すぐ捕まる(笑)。あとは40年以上も前の話だけど、キャバレーで歌を披露するアルバイトのために神戸へ行ったとき、屈強な人間に首の根っこつかまれてヤクザの親分の部屋に連れて行かれた。普通は挨拶に行くものだと知らずにお説教されたけど、先輩の鶴田浩二さんがビール瓶で頭殴られたことがあると聞いていたのでビビりましたね」と暴露し、笑いを誘った。
さらに、近年の“家庭的”キャラを脱ぎ捨て、デビュー当時の“デンジャラス”なキャラに原点回帰することを誓ったが、「子離れはのぞむところ。今は孫のために生きているようなもん。父親がいないから責任を感じる」と良き祖父の顔をのぞかせた。
「デンジャラス・ラン」は9月7日から公開。