ジャーナリスト山路徹、映画監督に転向?「今なら撮れる」
2012年7月16日 23:30

[映画.com ニュース] 日活創立100周年記念特別企画「生きつづけるロマンポルノ」の神奈川・横浜シネマジャック&ベティでの上映を記念し7月16日、ジャーナリストの山路徹氏とノンフィクション作家の亀山早苗氏がトークイベントを行った。
今年9月10日に創立100周年を迎える日活は、同社の歴史の中でも最もセンセーショナルで社会現象を巻き起こした“日活ロマンポルノ”の特集上映を全国で巡回中。1971年に製作を開始し、神代辰巳、田中登、曾根中生、根岸吉太郎ら多くの名監督を生み出したロマンポルノから、映画批評家の蓮實重彦氏、山田宏一氏、山根貞男氏がラインナップを厳選。東京では3週間で5000人以上の観客を動員し、アンコール上映が決定している。
神代監督の代表作「一条さゆり 濡れた欲情」の上映後、山路氏は「裸の女性を演出するって本当に難しいこと。セリフでごまかせないし、監督自身の女性観が映し出される。神代監督はものすごくモテただろうな。つまらない映画ってだいたいモテない監督によるもの」と持論を展開。山路氏と共著「おとなの関係 性と心とからだと愛」を手がけた亀山氏も、「アダルトビデオは情緒がなくてピンとこないけれど、ロマンポルノには圧倒的な映像の力がある。そこに女が生き抜いていく姿が描かれているから」と共感しきりだった。
女性問題で注目を浴びた山路氏だが、「ロマンポルノって男の世界って思われがちだけど、そのイメージとは裏腹に芸術性、作家性をもつ作品。今の時代背景を考えるとこういう作品をつくるのは難しいかもしれないけど、財産としてもっと上映の機会を増やしてほしい。女性を知るうえでのバイブルで学ぶべき点が多い」と訴えた。また、「女を食いものにしてるとか散々マスコミに報道されたけど、逆ですよ! 僕がどれだけ身を粉にして尽くしたか」と愚痴をこぼし、「ロマンポルノはずいぶん警察に摘発されているし、反体制のメッセージが詰まってる。そういう部分にも奥深さを感じる」と魅力を語った。さらに、「もともと映画監督になりたかった。才能がなくてドキュメンタリー番組を作ったりしていたけど、今なら撮れる気がする」と野心を燃やしていた。
「生きつづけるロマンポルノ」は全国で巡回上映中。9月8日より、東京・渋谷のユーロスペースでアンコール上映される。
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