中西哲生氏、ロンドン五輪のサッカー代表を分析「女子はW杯メンバー重視」
2012年7月2日 21:00

[映画.com ニュース] 元サッカー選手で、スポーツジャーナリストの中西哲生氏が7月2日、東京・秋葉原のアキバシアターで行われた映画「ユナイテッド ミュンヘンの悲劇」のトークショーに出席。日本サッカー協会の理事も務める中西氏は、この日発表されたロンドンオリンピックのサッカー代表メンバーについて「びっくりした。詳しいことは言えないけれど、男子は海外組で所属チームとの事情で選べない人がいたのかな。女子はあまりリスクを背負っていない。岩清水、岩渕、丸山など去年のワールドカップのメンバーを重視したんだろう」と分析した。
人気海外ドラマ「ドクター・フー」のジェームズ・ストロング監督がメガホンをとった本作。イングランドの名門サッカークラブ“マンチェスター・ユナイテッド”を襲った悲劇と、再建に向け立ち上がったチームの実話を映画化した。1958年2月5日のチャンピオンズカップ優勝を目指すマンチェスター・ユナイテッドは、ミュンヘン空港で発生したチャーター事故で、チーム主戦力を失う。マンチェスターに残っていたコーチのジミー・マーフィーは、苦悩しながらも選手を鼓舞し、チームの再生に向け動き出す。
中西氏はマンチェスター・ユナイテッドを「労働者に愛されている夢の象徴」だといい、「イングランドは当時、自国のリーグが1番でヨーロッパ戦を軽視していたけれど、マンチェスターはほかのチームとやることは意義があると内部に訴えかけていた」とチームの功績を解説。7月1日に香川真司選手が同チームに移籍したことにも触れ、「マンチェスターは香川が契約したことでまた注目を集めると思う。日本人が赤いユニホームで立つということが信じられない」と感激しきりだった。
作品について問われると「映画を見て泣いていて、嫁に『なに泣いているの』って言われた。嫁は全然サッカー興味ないので」と苦笑い。そして、自らの選手時代を振り返り「移動していて怖いときもある。92年の6月に旧ソ連に不時着したことがある。スカンジナビア航空で食べ物もなくなって、銃を持った軍の人が立っていたりした」と緊張感あふれるエピソードを明かした。
「ユナイテッド ミュンヘンの悲劇」は、7月7日から全国で公開。
(C)World Productions(United) Limited MMX1.
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