リュック・ベッソン監督、2年連続来日果たし「日本は第2の祖国」
2012年6月26日 20:30

[映画.com ニュース] ミシェル・ヨーが主演した「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」のジャパンプレミアが6月26日、東京・新橋のヤクルト・ホールで行われ、来日中のリュック・ベッソン監督、ミシェル・ヨーが出席した。
「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」(2008)のプロモーション以来、約4年ぶりに来日を果たしたミシェル・ヨーは、「コンニチハ」と日本語で挨拶。昨年のフランス映画祭でも来日しているベッソン監督は「30年来、日本には何度も来日しています。去年の3・11直後にも来日しました。私はいいときも悪いときも皆さんと一緒にいたい。日本は私にとって第2の祖国です」と笑顔をのぞかせた。
1991年にアジア人女性として初のノーベル平和賞を受賞した、アウンサンスーチーさんの半生を描いた今作。ビルマ(現ミャンマー)民主化運動のリーダーとして、軍事独裁政権とのし烈な戦いに身を投じた指導者の顔と、イギリスにいる家族とひき裂かれ苦悩する母や妻としての素顔に焦点を当てる。
スーチーさんを演じたミシェル・ヨーは「日本と縁のあるスーチーを演じ、日本の皆さんに見てもらうことができ何かのサイクルが閉じたような気がする」と感慨深げ。役づくりで体重を10キロ落としたことを明かし、「愛だけでつくった映画。苦労はしたけど、実際にビルマの方々が置かれている状況に比べればなんでもない。ひとりの女性、妻であり、よき人でもある彼女に私たちが感じたインスピレーションを感じてほしい」と語りかけた。
ミシェル・ヨーから映画化のオファーを受けたベッソン監督は、「彼女がこの脚本で僕にプロポーズしてくれたんだ。当時、フランス映画界も非常に厳しく私も無職だったんですが(笑)、脚本を読んだとき泣いてしまって監督したいと思った」と述懐。そして「非常に悲しいことですが、これは真実なんです」と真しな眼差しをのぞかせた。
撮影の途中、実際にスーチーさんに面会したふたりは「2010年の11月に軟禁から解放された報を聞いた。自分が演じた女性に会うから、非常に興奮しました。緊張していると、スーチーさんは大きく手を広げて、私をギュッと抱きしめてくれた」(ミシェル・ヨー)、「このレディ(ミシェル・ヨー)と4カ月過ごした後、本人と自宅で会うことになり、夢と現実が混ざるような体験だった。非常にパワフルな方」(ベッソン監督)と貴重なエピソードを明かした。
「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」は、7月21日から全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース



「グラン・ブルー 完全版」あらすじ・概要・評論まとめ ~まさに波乱の日々。映画「グラン・ブルー」にまつわる数奇な出来事~【おすすめの注目映画】
2025年8月28日 09:30



映画.com注目特集をチェック

“ベスト主演映画”TOP5を発表!
【出演123本の中から、1位はどの作品?】そして最新作は、生きる力をくれる“集大成的一作”
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

96%高評価の“前代未聞の心理戦”
【スパイによる究極のスパイ狩り】目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

映画.com編集長が推したい一本
【ただの映画ではない…】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験!この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!?
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント