米メジャースタジオ、2013年末までにフィルムによる配給を終了
2012年6月12日 17:30
[映画.com ニュース] アメリカでは、2013年末までに映画上映用のプリントが廃止されることになる見込みであると、Deadlineが報じた。
メディアリサーチ会社HISの発表によれば、アメリカやその他の主要マーケットでは13年末までにデジタル配信へ移行し、その他の市場でも15年までにプリントが廃止されることになると予測を立てている。
映画の誕生以来、上映の際にはプリントが必要だったが、デジタル映写機の普及でプリントの需要も減ってきている。一時は、配給会社が年間に生産するプリントの合計は約380万キロメートルにも及び、地球と月を5往復できるほどの長さがあったが、デジタル映写機が登場しはじめた10年には約145万キロメートルに減っている。
また、同社は11年には世界の映画館の実に51.5%がデジタル映写機に変わっていると見立てている。フィルム上映を行っている映画館の劇場主は、デジタル映写機の導入を急ぐ必要がありそうだ。