米レンタルDVD自販機メーカー、レンタル禁止期間に反発
2012年6月10日 22:30
[映画.com ニュース] アメリカでDVDレンタルの自動販売機式を展開するレッドボックスが、スタジオ側が設けたレンタル禁止期間に逆らって物議を醸していると、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
米ウォルト・ディズニーは、今年5月22日に全米発売した「借りぐらしのアリエッティ」以降のDVDに、28日間のレンタル禁止期間を設けると発表。6月5日に全米発売された「ジョン・カーター」に関しても、28日後までレンタルさせない措置を取った。
しかしレッドボックスは、小売店経由で独自にソフトを調達しており、6月12日からのレンタル開始に備えている。同社は、56日間のレンタル禁止期間を設けるよう要求しているワーナーに対抗し、同社ソフトを同様の手段で入手しているという経緯がある。
一方で、4週間のレンタル禁止期間を設けるかわりに、レンタル用ソフトを格安で提供するという条件を提示したユニバーサル、20世紀フォックスの作品に関しては、レンタル禁止期間を尊重している。スタジオとしては新作映画のレンタル禁止期間を設けることで、激減しているホームビデオの売り上げをアップさせたいところだが、新作のレンタルが売り上げの大半を占めるレッドボックスとしては、レンタル禁止期間を容認できない事情がある。
DVDの郵送とストリーミングによってレンタルを行うネットフリックスは、定額制で新作に依存していないため、スタジオのレンタル禁止期間を受け入れている。