吉沢悠&高橋伴明監督、感慨無量の「道 白磁の人」封切り
2012年6月9日 14:58

[映画.com ニュース] 日本の韓国併合時代、朝鮮半島の緑化に尽力し朝鮮工芸品の研究家としても知られる浅川巧の半生を描く「道 白磁の人」が6月9日、全国55館で公開。高橋伴明監督をはじめ主演の吉沢悠、手塚理美、酒井若菜、石垣佑磨、塩谷瞬、田中要次らが東京・新宿バルト9などで舞台挨拶を行った。
吉沢は、撮影が終わってから約8カ月を経ての待望の公開に、感動と緊張がない混ぜになったような固い表情。それでも、雨の中詰め掛けた観客に対し、「浅川巧さんが亡くなって、お葬式の時に朝鮮の人々が彼の棺を持って歩いた日が雨でした。今日、たくさんの方に見守られていることは、どこかリンクしているのではと感慨深い思いです」と話し、深々と頭を下げた。
さらに、「日本映画ですが、スタッフの8割は韓国人、ロケも9割が韓国なので合作といってもいい。日韓のスタッフ、キャストが力を合わせ、今の時代だからこそできた奇跡に近い作品」と自信のほども披露。相手役のペ・スビンの来日はかなわなかったが、「彼も日韓でやる意義のあった作品だと、公開を楽しみにしていました。今を生きている我々が、未来への糧を見つけるきっかけになる映画だと思います」と言葉に力を込めた。
その韓国では、7月12日からの公開が決定。高橋監督は、「7年ほど前に持ち上がった企画で、製作委員会の苦労はものすごかったと聞いている。それに報いなければいけなかったし、日韓ほぼ同時に公開というのはひと昔前なら考えられなかった。人と人、国と国が分かり合うには、相手を受け入れることから始まる。浅川巧も50年、100年先を考えて苗を植えていたはず。彼の生きざまが我々へのメッセージであり、それを受け止めてほしい。まだ(日韓関係に)溝はあるけれど、さらに一歩、二歩と進んでいかなければならい」と持論を展開し、満場の大きな拍手を浴びていた。
なお、二股交際で世間を騒がせた塩谷は久しぶりの公の場となったが、「(演じた)柳宗悦の魂、命をいただけて感謝しています。彼ら先代が何を残したのかを、僕らが伝えていかなければいけない」などと映画の話題に終始。退場の際、取材陣から「落ち着きましたか?」「次の恋は見つかりましたか?」など矢継ぎ早の質問には笑顔を向けたものの、無言で会場を後にした。
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