村上淳、“カサベテス”トークに大興奮「全国的にきてる!」
2012年6月1日 15:00

[映画.com ニュース] 俳優の村上淳が5月31日、「刑事コロンボ」シリーズのピーター・フォークとジョン・カサベテス共演のバディムービー「マイキー&ニッキー」のDVD発売を記念し、都内の劇場でカサベテスの魅力を熱く語った。
組織に追われるマイキーとニッキーの幼なじみ2人が、逃避行を続けていく中で信頼を深めていく姿をユーモラスに描いた今作は、「ふたり自身」(72)の女流監督エレイン・メイがメガホンをとった。日本では「マイキー&ニッキー 裏切りのメロディ」のタイトルでレンタルビデオのみがリリースされていたが、2011年ニュープリントで劇場公開された。
インディペンデント映画の先駆者として、没後23年を迎えた今なお世界の映画作家から敬愛される故カサベテス監督の代表作を、19年ぶりに回顧上映する「ジョン・カサヴェテス レトロスペクティヴ」。カサベテスのファンを公言する村上は、「カサベテスの作品を35ミリのプリントで見られるってすごくないですか! 別にシネフィル的発言ではないけれどスゴイことですよね」と感慨深げ。「ここ数年、カサベテスが全国的にきてる! 求められていると思う」と熱弁をふるった。
そんな村上も、「カサベテスって誰かと会話する度によく出てくるけど、実はあんまり見ていなかった(笑)。だから最初は『見た自分かっこいいだろ!』って感じで見た事実を作っていたけど、そういう嗅覚みたいなものは大事だと思う」。そして「俳優としても、物作りに対する向き合い方に非常に影響された。社会に適合しようとバランスを取り過ぎると面白い俳優になれない気もするし、良い作品をたくさん見て、自分の中でドグマみたいなのが渦巻いている状態でいたい」と意欲満々だった。
さらに、カサベテス映画は「分かる、分かんないじゃなくて、生涯に絡みついてくるような映画。人生を変えてしまうような1本に間違いない」と断言。「カサベテスの映画には、一貫して人間の濃さ、強さのようなものが何かある。単純にかっこいいし、自分も日本映画で早くこういうのやらなきゃってすごく燃える」と語った。
「マイキー&ニッキー」DVDは発売中。
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