軟禁中のイランの名匠ジャファル・パナヒ監督作が日本公開決定!
2012年5月21日 14:15

[映画.com ニュース] 反体制的なプロパガンダ活動を行ったとして、2009年に逮捕され、懲役6年と映画製作20年間禁止を言い渡されたイランの名匠ジャファル・パナヒ監督が、自宅軟禁中の生活を撮影した作品「これは映画ではない」の日本公開が決定した。
映画製作を禁じられているパナヒ監督であるが、タイトルを「これは映画ではない」とし、逮捕から1年の2011年3月に友人のモジタバ・ミルタマスブ監督の協力のもと製作したドキュメンタリー。パナヒ監督は完成した本作データを菓子箱に入れて知人に託し、密かに国外へ持ち出すことに成功。昨年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映されて大絶賛され、その後も数々の映画祭で高く評価された。
まるでどんな状況下でも映画を撮り続けると宣言しているかのような本作は、軟禁生活の中で「脚本を読むのは映画製作ではないだろう」と、パナヒ監督が脚本を読みながら構想中の映画を再現して行くというもの。黄金期イラン映画を彷彿させるスタイルで、虚実の間のスリルをユーモアと共に映し出す。
アッバス・キアロスタミ監督のもとで映画製作を学んだパナヒ監督は、キアロスタミが脚本を手がけた監督デビュー作「白い風船」(95)でカンヌ映画祭カメラ・ドールを受賞。その後「チャドルと生きる」(00)はベネチア国際映画祭の金獅子賞、「オフサイド・ガールズ」(06)はベルリン映画祭の銀熊賞に輝き、3大映画祭を制している。
「これは映画ではない」は9月渋谷・シアターイメージフォーラムほかで全国順次公開。
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