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ジョニデ、バートン監督との絆を再認識 被災者支援も約束

2012年5月13日 15:05

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会見したジョニー・デップとティム・バートン監督
会見したジョニー・デップとティム・バートン監督

[映画.com ニュース] 200年の眠りから覚めたバンパイアが、愛する子孫のために悪戦苦闘するブラック・ファンタジー「ダーク・シャドウ」の来日記者会見が5月13日、都内で行われ、来日中のジョニー・デップとメガホンをとったティム・バートン監督が出席。キャリア初のバンパイア役を演じたデップは、「古典的なモンスターをイメージした」といい、「子どもは10歳と13歳だけど、ふたりともオレンジ色の髪をして、スカートを履いたキャラクター(『アリス・イン・ワンダーランド』のマッドハッター)より格好いいと好評だよ」と笑顔をのぞかせた。

1966年から71年にかけて米ABCテレビで放送された人気テレビシリーズを元に、番組の大ファンだったデップ自身がプロデュース。18世紀、魔女の恨みを買ってしまったばかりに、バンパイアにされ200年も生き埋めにされた貴族の青年バーナバス・コリンズが、1972年の世界に復活し、今やすっかり没落したコリンズ家の末裔たちを奮い立たせようとする。

デップは、200年ぶりに目覚め、世間とのギャップに戸惑うバーナバスについて「陸に上がった魚のような男だよ。僕自身は文化やファッションが奇妙でエレガントだった70年代が大好き」。古典的な手法で、顔に白塗りメイクを施し、エバ・グリーン演じる魔女とのラブシーンも熱演。「彼女も同じメイクをしているから、キスすると、ドナルド・マクドナルドみたいになってしまった」と舞台裏を明かした。

バートン監督は昨今の“バンパイアブーム”に「確かにトレンドかもしれないけど、僕にとっては5歳の頃からのあこがれさ。だから違った角度で描きたいと思ったし、バンパイアでいたくないバンパイアという点がとてもユニークだと思う」。デップとタッグを組んだ前作「アリス・イン・ワンダーランド」から一転、2Dのみの公開を選び「舞台となる70年代の空気感や“ノリ”を表現したかった。つまり鮮やかな色調だね。3Dはどうしても暗くなりがちだから、今回は適さないと判断した。3Dへの興味がなくなったわけではない」と語った。

ふたりのタッグは今回で8度目。それでも「毎回まったく異なる役柄を演じてくれるから、常に新鮮。それに物事へのアプローチも似ている」(バートン監督)、「今まで対立したことはない。映画監督という枠を超えて、作家性に富んだ真のアーティストだ。作品を追うごとに、物語とキャラクターを深める姿を一番近くで見られるのは、本当に幸せ」(デップ)と絆はより強まった様子だ。デップの来日は昨年3月以来9度目で、東日本大震災以来初めて。「亡くなられた方のご冥福を祈ると同時に、被災地へのサポートもしていきたい」と被災者へのエールも忘れなかった。

ダーク・シャドウ」は5月19日から全国で公開。

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