松江哲明監督らヘルツォーク通5人が鬼才の魅力を小明にレクチャー
2012年5月4日 21:30

[映画.com ニュース] ドイツの鬼才ベルナー・ヘルツォーク監督のドキュメンタリー「世界最古の洞窟壁画 35mm 忘れられた夢の記憶」の公開を記念し5月4日、新宿・ネイキッドロフトでトークイベントが開催された。「トーキョードリフター」の松江哲明監督、映画評論家の村山匡一郎氏、放送作家の町山広美氏、翻訳家の江口研一氏、アイドルライターの小明(あかり)が登壇、本作の配給を担当するスターサンズの竹内伸治氏が進行を務めた。
1994年に発見された、南仏のショーベ洞窟内部に3万2000年前に描かれた壁画を撮影。洞窟内の撮影は1日最大4時間、計6日間という制限の下で行われ、関係者のインタビューやヘルツォーク自身の解釈を織り交ぜた構成となっている。オダギリジョーがナレーションの吹き替えを務めた3D版に続き、35ミリ版が字幕付きで公開される。
「洞窟の中で限られた光しかないのに細部まではっきり手に取るように分かるのに驚いた」(小明)、「あやしい催眠のような、ヘルツォーク独特の語り口。監督が後ろでつぶやいているよう」(江口)、「(他作品に比べ)ヘルツォーク度が少ないと感じたが、35ミリ版では奥行き感を自分の想像力で楽しめる。撮影に制限があるのは仕方ないが、ラストはヘルツォーク的になっていた」(村山)と各自が本作の感想と見どころをを述べた。
強烈な個性で描かれた異色作で知られるヘルツォーク。本イベント参加にあたり、本作とほか2本を鑑賞し、その世界観に魅了されたという小明に対し、今回集まったヘルツォーク通の面々がそれぞれのお気に入りとおすすめ作品を挙げた。
ヘルツォークを「まるで詐欺師やマジシャンのよう。狂気の怖いところと表裏一体で優しいピュアな部分がある」と評する松江は、ヘルツォークと長年タッグを組んだ怪優クラウス・キンスキー主演の「フィツカラルド」と熊に魅せられた男のドキュメンタリー「グリズリーマン」を紹介。町山はカルト的な作品として知られる「小人の饗宴」を「むやみやたらに元気が出る映画」と独特の表現で絶賛した。
2時間にわたるイベントで、ヘルツォークの作品と人物像から、ドキュメンタリー映画の概念、フィルムとデジタルの違いなど熱のこもったトークを展開。松江が過去に映写技師として働いた経験を振り返り、「DVDになっている作品もプリントで見るお客さんがたくさんいた。ヘルツォークの作品は映画館でしか作れない、育たないと思う」と語ると、村山が「ヘルツォークのように一筋縄ではいかない監督が撮った世界はやはり面白い。ぜひ映画館でヘルツォークの世界を見てほしい」と締めくくった。
「世界最古の洞窟壁画 35mm 忘れられた夢の記憶」は5月12日からシアターN渋谷ほかで公開。
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