Twitter発日本映画、ヒューストンで受賞
2012年4月30日 17:30
[映画.com ニュース] 北米で3番目に歴史のあるヒューストン国際映画祭でこのほど、日本の短編映画「スキャンダル!」がショート部門(INDEPENDENT SHORT SUBJECT AWARDS)のグランプリにあたるプラチナアワードを受賞した。
今回で第45回を迎えるヒューストン国際映画祭。ショート部門を含む応募総数は4300通を超え、世界20カ国以上が参加。授賞式会場であるヒューストン・マリオット・ウエストチェイスのボールルームで受賞が発表された。会場には、数100人の俳優、監督、プロデューサーが集まる中、部門の各賞の発表が続いた後、ショート部門のプラチナアワードで「スキャンダル!」がコールされた。佃尚能(つくだひさのり)監督が壇上に上がると、会場にいる観客からは一斉に称賛の拍手がおくられた。ヒューストン国際映画祭は部門賞が最高賞であり総合賞はないため、文字通り最高賞獲得の快挙となった。
同作は、10年7月に「ツイッターの住人で映画を作りませんか?」という俳優・伊藤陽佑のTwitterでのつぶやきに賛同する形で有志が全国から集まり、実際に製作された日本初の映画“ツイシネ”プロジェクト第1弾作品。つぶやきに応えたのはスタッフ、キャストだけでなく、当時すでに閉館の決まっていた渋谷シアターTSUTAYAも撮影場所として協力。その後、Twitter上で集まったスタッフによる企画会議を実施。企画会議は、ユーストリームでも同時に放映した。数度の企画会議を経て、映画館を題材にした映画を作ることに決定。今までになかった全く新しいプロジェクトに相応しい、斬新な内容にしようということで、閉館寸前の映画館(渋谷シアターTSUTAYAへの惜別の思いも込めて)で歌って踊るミュージカルを劇中で行うものとなった。ヒューストン国際映画祭委員長から「最高にクレイジーなミュージカル映画」と高い評価を得て、喝さいを浴びた。
物語は、主演・百瀬絵里と鷲沢監督の不倫が報じられた映画の舞台挨拶当日。親子ほど年の離れた交際疑惑に観客も記者も興味津々。事務所社長からいら立つ気持ちをぶつけられ、手ぐすね引いている会場の様子に、百瀬はプレッシャーから妄想の世界を展開する。ありもしないことが、真しやかにミュージカル的な歌と踊りを加えて、展開されていく。果たしてその結末は(21分)。
脚本は佃監督が兼ね、プロデューサーは松家健、企画は伊藤陽佑。出演は広澤草、鈴真紀史、入山学、富田麻帆ら。配給・劇場上映は現在未定。ツイシネ第2弾は、同作の興行成績次第で企画・検討していくという。(文化通信)
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ガンニバル
【衝撃の問題作】なぜ世界は「ガンニバル」にハマるのか? “絶対的支持”の理由を徹底解説!
提供:ディズニー

BETTER MAN ベター・マン
【観ないとぜっったい後悔する】「グレショ」監督最新作!ラスト5分の破壊力に、感動を超えて放心状態
提供:東和ピクチャーズ

劇場版モノノ怪 第二章 火鼠
【大好きなやつでした】不覚にも“秒”で沼にハマって大変なことになった話
提供:ツインエンジン

すごすぎて言葉にならない映画
【社会現象「パラサイト 半地下の家族」の次はこれ】“超痛快逆襲エンタメ”でアドレナリン全開
提供:ワーナー・ブラザース映画

映画を安く観たい人、絶対にチェックして!
【映画2000円は高すぎる!!?】知らないと損な“1250円も安く観る裏ワザ”、ここに置いときます
提供:KDDI

35年目のラブレター
【感動実話に“とんでもない絶賛”の嵐】噂を聞きつけ実際に観てきたら…忖度なし正直レビュー!
提供:東映

聞かせてくれ、「ガンニバル」の感想を――
【感想投稿で豪華賞品が当たる】ちょっとでも観たことある人、今すぐ参加して!(提供:ディズニー)