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「踊る大捜査線」完結編が撮了 青島は警察をクビに!

2012年4月19日 08:00

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最後の「カット!」がかかり花束を受け取る織田裕二
最後の「カット!」がかかり花束を受け取る織田裕二

[映画.com ニュース] 日本実写映画興行収入記録を樹立した、人気シリーズの完結編「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」が4月18日、都内でクランクアップを迎えた。この日、主演の織田裕二が15年にわたり演じ続けてきた青島俊作刑事が、警察手帳、手錠、拳銃を取り上げられ警察をクビになり、一般人に戻ることになるという重大なストーリーの一部が明らかにされた。

昨年12月、「踊る」シリーズの生みの親、フジテレビの亀山千広映画事業局長は今作について「前作で青島くんを係長にしましたが、やっぱり現場で動かざるをえない。降格はしないけれど、もっと暴れられる事件を用意しなければ。警察手帳を捨ててでも、自分の信念を貫く青島を描こうと思う。そして、組織をつくっているのは現場の力だということを訴えたい」と語っていた。その言葉通りのストーリーが、完結編に用意されていた。

ファイナルカットは、青島と深津絵里扮する恩田すみれが会話を交わすシーン。丁寧に積み重ねてきた15年間があったからこそ成立するテンポの良い掛け合いが展開され、だからこそせつなさが際立つ場面だった。撮影後には、スタッフ全員がバラの花を一輪ずつ織田らキャストに手渡し、互いをねぎらう姿が、数々の金字塔を打ち立ててきた国民的シリーズの終えんという事実を関係者の心に知らしめた。

感慨無量の面持ちの織田は、連続ドラマがスタートしたころのことを「みんながアイデアを出し合って、実験的なことをしたり好きなことをやって、スタッフ、キャストの手作りだったものがお客さんにも受け入れられ、いつの間にかバケモノみたいな作品になったように感じています」と述懐。そして、「『踊る』は終わりますが、またいつか、これを越える作品をつくれたらいいな……。いや、作れる。作ろう! 作るんだ! 本当に長い間ありがとうございました」と話した。

スピンオフを含む、劇場版5作の累計観客動員約3127万人、興行収入約427億9000万円という数字の裏には、数々の名シーンが生み落とされ、多くのファンの心を鷲づかみにした。織田にとって、今シリーズは「僕の人生から切っても切り離せないもの。これから出合えないと思えるような作品」と言い切る。それだけに、今回のクランクアップは前作までとは「全然違います。終わりですから。このコートを着ること、ないですし」とつぶやき、同シリーズを支えてきた人々へと思いを馳せた。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」は、9月7日から全国で公開。

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