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「ハンガー・ゲーム」続編から監督が降板 製作スケジュールで対立

2012年4月15日 10:10

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降板することになったゲイリー・ロス監督
降板することになったゲイリー・ロス監督
Photo by Dimitrios Kambouris/Getty Images

[映画.com ニュース] 全米で大ヒットを飛ばしている「ハンガー・ゲーム」の続編「Catching Fire」から、ゲイリー・ロス監督が正式に降板することになったと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。

同シリーズを製作するライオンズゲートとギャランティをめぐり対立していると報じられていたが、ロス監督は声明でこれを否定。「あらかじめ決められたタイトなスケジュールでは、脚本家として、また監督として、自分が望む映画を作ることが不可能であるためです」と、製作スケジュールの都合であることを明かした。

同社は、「Catching Fire」の全米公開を2013年11月と発表し、今夏のクランクインを目指している。「ビッグ」「ベイブ」「シービスケット」などでアカデミー賞脚本賞にノミネートされた、ベテラン脚本家としても知られるロス監督は少なくとも脚本執筆に2カ月は必要だと主張しており、今夏のクランクインではプリプロダクションの時間が少なすぎると判断した模様。ラインズゲートはロス監督の慰留に努めたようだが、クランクインの予定だけは妥協できない事情があった。それは、主人公を演じるジェニファー・ローレンスが、「X-MEN」シリーズにも出演しているためだ。

同シリーズを製作する20世紀フォックスは、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」の続編を2013年1月にクランクインすると発表。ローレンスはフォックスと先に契約を結んでいるため、ラインズゲートは「X-MEN」続編のスケジュールに合わせるほか選択肢がない。さらに、フォックスは2013年1月から半年以内にクランクインすれば良い契約をローレンスと締結しているため、年内の撮影終了が絶対条件となっている。

フォックスとライオンズゲートの関係が良好であれば調整は可能だったのかもしれないが、昨年6月に「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」のプレミアを開催した際、ライオンズゲート側は「ハンガー・ゲーム」の撮影を理由に、ローレンスの出席を拒んだため遺恨が生まれたという背景もある。

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