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キム・ジョンファン監督、長編デビュー作は若者の問題から着想

2012年3月28日 21:16

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韓国の若者の問題を描いた意欲作
韓国の若者の問題を描いた意欲作

[映画.com ニュース]  節約のために宗教、病気、恋愛をしないという哲学を持つケチな女性と、就職も恋愛もしないニート男の物語「ちりも積もればロマンス」が、3月28日第4回沖縄国際映画祭の長編プログラムLaugh部門で公式上映され、主演ハン・イェスルキム・ジョンファン監督、スペシャルサポーターのお笑いコンビ「フルーツポンチ」の村上健志亘健太郎が舞台挨拶に立った。

今作が長編デビューとなるキム監督は、「韓国の現実的な問題を扱っている」とテーマを説明。「20代の(若者たちの)間には、3つのことを“あきらめる世代”という言い方があります。3つとは、就職、恋、結婚。そのことを映画で面白く撮ってみたいなというのがありました」と思いを語った。

本作は、ニートのチョン・ジウン(ソン・ジュンギ)と、ドケチのク・ホンシル(ハン)の2人の物語。ホンシルは、ジウンに金もうけのノウハウを伝授するという提案をするが、そのためには2カ月間、自分の言葉に従わなければならないという条件を出す。互いにぶつかりながらも、少しずつビジネスを始めていくというストーリー。

今回の役はおもしろかったと振り返ったハン。「若者の切迫した気持ちをそのまま表している役だと思います。生きていくためには希望を失ってはいけない、生き残るためには努力しなくてはいけないということを、役を通して感じ取りました」と感慨深げに語った。

劇中のチョンのように、もし今お金がなくなったらどうするかと聞かれた村上は、「親に……」とぼそり。仕送りをしてもらうことを暗ににおわせ、会場を笑わせた。

第4回沖縄国際映画祭は、3月31日まで開催。

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