「ハンガー・ゲーム」効果で「バトル・ロワイアル」のセールスが好調
2012年3月27日 19:03
[映画.com ニュース] 全米週末興行成績歴代3位という驚異的な成績で全米デビューを飾った「ハンガー・ゲーム」ブームの恩恵を受けて、「バトル・ロワイアル」のホームビデオの北米セールスが好調だと、ロサンゼルス・タイムズ紙が報じた。
スーザン・コリンズのヤングアダルト小説を映画化した「ハンガー・ゲーム」は、独裁国家が支配する近未来を舞台に、少年少女の殺し合いのゲームに参加させられた16才の少女の活躍を描くサバイバルストーリーで、その設定が「バトル・ロワイアル」と類似していることで知られている。
「バトル・ロワイアル」は暴力描写が過激すぎるため、アメリカではホームビデオが販売されることはなかったが、クエンティン・タランティーノ監督が絶賛するなど一部の映画マニアの間では知られており、アメリカの小規模ホームビデオ会社アンカー・ベイが北米配給権を2010年にようやく獲得した。
しかし、すぐにはホームビデオを販売せずに、「ハンガー・ゲーム」の全米公開まで待つという戦略が効を奏した。同社は具体的な数字を挙げることを避けたが、現在、ブルーレイの「バトル・ロワイアル」コンプリート版は米アマゾンの映画・テレビランキングで38位につけている。
「ハンガー・ゲーム」は今秋日本公開。