「ボラット」のパロディ国歌が流れて大問題 中東の競技大会表彰式で
2012年3月26日 12:15
[映画.com ニュース] クウェートで開催されたスポーツ競技大会の表彰式で、カザフスタン国歌の代わりに、サシャ・バロン・コーエン主演作「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」(2006)で使用されたパロディ国歌が流されるハプニングがあった。
3月19日からクウェート市で開催中の第10回アラブ射撃選手権での出来事で、金メダルを獲得したカザフスタン代表のマリア・ドミトリエンコ選手が表彰台に上がった際に起こった。
「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」は、バロン・コーエンがカザフスタン人テレビレポーター、ボラットに扮したモキュメンタリー。カザフスタンを野蛮な人種差別主義国家として描き、国歌の歌詞も「カザフスタンの娼婦はこのあたりでは一番清潔で有名」など卑猥な内容に変更されていた。
表彰式の動画がYouTubeにアップされているが、曲が進むにつれ、ドミトリエンコ選手が当惑したような顔を見せ、それでも胸に手を当てたまま、最後まで表情を崩すまいとしている様子が見てとれる。
英ガーディアン紙によれば、クウェートの大会事務局が、インターネットから誤ってパロディ版国歌をダウンロードして使用したという。事件後、カザフスタンチームは謝罪を要求、それを受けて主催者は公式に謝罪声明を発表し、表彰式をやり直している。
「ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習」
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