“アラサーヤンキー”斎藤工&窪塚俊介、飲みに行く約束は社交辞令?
2012年3月10日 21:35
[映画.com ニュース] 1970年代を舞台にした青春劇「不良少年 3,000人の総番(アタマ)」が3月10日、東京・池袋シネマ・ロサで公開初日を迎え、主演を務めた斎藤工、窪塚俊介、須藤温子、岩永洋昭、原作者の遠藤夏輝、メガホンをとった宮野ケイジ監督が舞台挨拶に立った。
3000人の全校生徒のうち、半数がヤンキーという工業高校を舞台に、他校の不良たちとのケンカに明け暮れる千藤鷹也(斎藤)と親友の菱川晃希(窪塚)が、校内の「総番(アタマ)」の座をかけた壮絶な権力争いに巻き込まれる。かつては暴走族のリーダーだった遠藤氏の自伝的小説「東京不良少年伝説」を映画化。斎藤演じる主人公は、遠藤氏がモデルになっており「斎藤さんが演じると聞いて『かっこ良すぎない?』と思ったが、すごい目力をもっている。菱川のモデルは女にモテるムードメーカーで、窪塚さんにピッタリ」(遠藤氏)とキャスティングに太鼓判だ。
斎藤と窪塚にとって、舞台となった70年代は生まれていない時代。それでも、斎藤は「当時は多くのことが変動した時代。その“うねり感”を表現したかった。同時に(遠藤)先生にお会いして、時代に寄せるのではなく、優しい人柄をもったひとりの人間を演じることを意識した」と役作りを述懐。窪塚も「知らないものをモノマネするより、自由に想像力を使って演じたので、楽しい現場だった」と語った。
ふたりとも30歳を迎えてのヤンキー役に照れくさそうな表情も見せたが、撮影ではすっかり意気投合。メールアドレスの交換も済ませたというが「そういえば飲みに行く約束をしたまま、まだ行っていない。社交辞令に終わりそう」(窪塚)、「えっ、じゃあ行こうよ」(斎藤)と役柄さながらの仲良しぶりで、場内を和ませていた。
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