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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は男女で感動の仕方が違う!?

2012年2月24日 12:51

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(左より)父親役を演じたトム・ハンクスと母親役のサンドラ・ブロック
(左より)父親役を演じたトム・ハンクスと母親役のサンドラ・ブロック
(C) 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC

[映画.com ニュース] 2月18日に公開され、週末興行ランキング初登場4位を記録、本年度アカデミー賞に作品賞・助演男優賞の2部門でノミネートされている「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」について、“男女によって感動の仕方が違う”という興味深い鑑賞傾向が分かった。

公開直前に都内で開催された映画.com独占試写会のアンケート結果を元に、男女それぞれの“感動の仕方”を分析したのは、東洋大学社会学部社会心理学科の戸梶亜紀彦教授。観客が“登場人物の誰に感情移入したのか?”の回答を基に考察されたレポートは、「男女ともに主人公である少年に対して感情移入している者が一定の割合でいるものの、男性はトム・ハンクス演じる父親に、女性はサンドラ・ブロックの母親に、それぞれの性別を反映する形で感情移入していることがうかがえる」とし、それは「人間がそれぞれの立場に近い、共通性を持った登場人物に対して共感しやすいためである」と理由を挙げている。

女性が母親と少年に対して感情移入したのは、それぞれ45%と42.5%とほぼ半数の割合で、父親はわずか2.5%。対する男性は、父親に36%、少年に32%、母親に20%という結果となっている。この結果を、戸梶教授は「女性は主に残された人々(間借り人も含めると97.5%)へ感情移入したのに対し、男性では家族を残して先立った側の視点を取る者が全体の3分の1以上いたことになる」と興味深く受け止め、「父親が亡くなり、今後のことに目が向く現実的な女性の視点と、家族のために何もできないという心残りのある男性の視点というコントラストが表れており、本作品は男女で異なった感動を体験する可能性が示唆される」と結んでいる。

観客の声としては、「見たあと大切な人に『ありがとう』と伝えたくなる」(10代女性)、「悲しみを乗り越える勇気をもらった」(20代男性)、「人の心を癒やすのは、言葉でもなく、行動でもなく、深く、強く思う愛だと思いました」(40代女性)、「せつない思いが痛ましいけれど、前向きになっていく少年と家族の愛にとても感動しました」(40代女性)など、ポジティブな気持ちにあふれたものが目立った。性別や年代、立場によって微妙に受け取り方は異なるものの、作品の持つ強いメッセージ性にそれぞれが心を打たれたようだ。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は、現在公開中。

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