M・スコセッシ監督「情熱忘れるな」映像学ぶ学生150人にエール
2012年2月17日 20:38

[映画.com ニュース] 来日中のマーティン・スコセッシ監督が2月17日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた試写会イベント「スコセッシ監督の一夜限りの白熱教室」に出席し、映像業界を目指す大学生、専門学校生ら約150人と対面した。スコセッシ監督は「自分が表現の場に選んだ媒体に対して、情熱を忘れてはいけない。心に従うとか夢を追うとか、そういう陳腐なことではなく『それしかない』というクレイジーなまでの決意が必要だ」とエールを送った。
第84回アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめ、最多11部門にノミネートされている最新作「ヒューゴの不思議な発明」を携え、5年ぶりの来日。1930年代の仏パリを舞台に、駅の時計塔に暮らす孤独な少年ヒューゴが、雑貨屋を営む老人ジョルジュと出会い心を通わせていく姿が、スコセッシ監督自身の映画愛を投影しながら、ハートウォーミングに描かれる。
原作となったブライアン・セルズニックの冒険ファンタジー小説は、実在の映画監督ジョルジュ・メリエスの半生をモチーフにしており、学生からは「メリエスがスコセッシ監督に見えてきた」という指摘も。スコセッシ監督は「確かにうちの妻はそう言っているよ。作品や存在が一時期忘れられてしまったメリエスの悲劇と悲しみは、理解できる部分がある。私自身、何度かのカムバックを経験しているしね(笑)」。それでも、本人は「むしろ主人公のヒューゴ少年に近いかもしれない」といい、映画を通して、イマジネーションを広げていた病弱な少年時代に思いを馳せていた。
作品のテーマ選びについて質問されると「数年で風化してしまうようなテーマに興味はないんだ。つまり、信頼や裏切り、罪と責任といった人間的に普遍な題材を描きたい。もちろん、社会の変化によって、人間もまた大きく変化することも忘れたくない」と持論を展開。映画の舞台であり、新たな発明が次々と生まれた30年代は「ある意味、現代に似ていると思う」といい、「新しい技術が誕生し、映画におけるストーリーテリングも新たな形態が生まれている。若い皆さんの役目は、新しいことに挑戦し、映画というものを再発明することだと思う」と熱弁していた。
「ヒューゴの不思議な発明」は、3月1日から全国で公開。
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