「ゴダール・ソシアリスム」座礁した伊豪華客船で撮影されていた
2012年1月19日 21:36

[映画.com ニュース] ジャン=リュック・ゴダール監督が2010年に発表した「ゴダール・ソシアリスム」は、1月13日(現地時間)に伊ジリオ島沖で座礁した豪華客船コスタ・コンコルディア号で撮影されていた。
同作は、ゴダール監督が初の全編デジタル撮影を試み、全3章からなるさまざまな映像のコラージュで構成された難解な作品だが、ゴダール監督ならではの鮮烈な映像と音響、言葉の力に圧倒される1本だ。
コスタ・コンコルディア号は、劇中ではその名が出ることはなかったものの「第1楽章 こんな事ども」の舞台となっている。スペイン内乱時に消えた黄金の謎がミステリータッチで語られると同時に、地中海を航海する客船内で、ディスコでのダンスやギャンブルに明け暮れる客たちやその会話を映し、資本主義社会の行き詰まりを暗示するかのように描かれている。
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