アカデミー賞授賞式会場、ハリウッドから移転か
2012年1月13日 22:10
アカデミー賞授賞式は、2002年からハリウッドの大型商業施設ハリウッド&ハイランド内にあるコダック・シアターで行われており、2月26日に行われる授賞式で10周年を迎える。同時に、同施設を所有するCIMグループとの賃貸契約の更改が行われるため、CIMの条件提示によってはアカデミーが別の会場を選択する可能性がある。
現在、候補にあがっているのは、ロサンゼルスのダウンタウンにあるノキア・シアターで、同施設を運営するAEGと水面下で交渉が行われているという。コダック・シアターは、アカデミー賞授賞式のために作られた施設だが、3500席という座席数の小ささや、階段が急勾配なこと、さらに、一般の商業施設のなかにあるため、格式あるアカデミー賞にはそぐわないとの批判がある。
一方、ノキア・シアターは全7100席の大型劇場で、すでにエミー賞やアメリカン・ミュージック・アワード賞などの授賞式会場となっている。隣には、J.W.Marriotやリッツ・カールトンなどの高級ホテルがあるため、これらの宴会場をアフター・パーティーに使用することも可能だ。条件的にはノキア・シアターのほうが有利だが、コダック・シアターは第1回アカデミー賞が行われたルーズベルト・ホテルと同じハリウッドにあるという、歴史的な価値を持っている。映画芸術科学アカデミーがどのような決断を下すことになるのか、注目が集まる。