香川照之、ガトリング乱れ撃ち アドリブ交じえ“武田観柳”怪演
2011年12月20日 10:00

[映画.com ニュース] 俳優の香川照之がこのほど、京都・東映太秦撮影所で行われた「るろうに剣心」の撮影に参加。悪徳実業家・武田観柳に扮し、特注のガトリングガンによる銃撃戦を披露した。
香川演じる観柳は、腕力ではなく頭脳を武器に幕末の世を渡り歩く、冷徹な性格を持つ。この日は、剣心(佐藤健)をはじめ斉藤一(江口洋介)、相楽左之助(青木崇高)に追い詰められ、屋敷で対じする場面に挑んだ。
ガトリングガンは、ゴールドとシルバーを基調にした美術担当のオリジナルデザインで、制作期間2カ月、制作費280万円を投じてつくられた。舞台となった観柳邸の外観は、国の重要文化財に指定されている鳥取・仁風閣で撮影を敢行。白く美しい外観で実業家としてのクリーンなイメージ、さまざまな小物が雑多に並んだ屋敷内部のセットで観柳の腹黒さを表現した。
大友啓史監督は、「役者に自由に演じてもらう」というフラットな空気のなか、ハイスピードカメラを使用し緊張感あふれるアクションシーンを展開。NHK大河ドラマ「龍馬伝」に続き大友組に参加した香川は、現場の空気を生かしながら「観柳だったら言うだろうなと思って。脚本に書けない部分を引き出して、再現するのが役者の使命だと思う」と、アドリブを交えながら独自のキャラクター像をつくり出した。
江口演じる斉藤が牙突を繰り出すシーンでは、タイミングや刀を突く形など大友監督自ら演出を行った。原作のある技の実写化に挑んだ江口は、「(原作の読者に)漫画のなかの角度やアングルがインプットされていると思うので、ひとつのハードルだったんじゃないかな」と告白。それでも、「そのなかで1番を監督が拾ってくれたので、僕は迷うことなくやっていました」。
個性的なキャラクターの激闘を映し出した大友監督は、「香川さんがいることで求心力が出来上がっていると思う。観柳が巨大で複雑な悪役でありながら、チャーミングなキャラクターになった」と絶賛。大友組初参加の江口についても、「背中からにじみ出るニュアンスがすごくあって、幕末の激動の時代を生きてきたバックグラウンドを、2次元の漫画に対抗できる3次元の生身で表現できる。脚本にないところを付加してもらっている」と称えた。
「るろうに剣心」は、2012年8月25日に全国で公開。
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