宇梶剛士がワイルドな生き方を伝授「生肉食べましょう!」
2011年12月7日 21:00
[映画.com ニュース] 瑛太主演で人気漫画を映画化した「ワイルド7」の男性限定試写会が12月7日、都内で行われ、オヤブン役の宇梶剛士が舞台挨拶に登壇。“ワイルドな生き方講座”と銘打たれ、会場に集った男性ファンの質問に答えた。
凶悪犯罪に対抗すべく、元凶悪犯によって極秘裏に組織された超法規的武装集団“ワイルド7”が、愛する者を守るために国家をも敵に回して戦う姿を描いた本作。元広域指定暴力団の組長“オヤブン”を演じた宇梶は、「本当に人を好きになったら手を握りたい、抱きしめたいって心が思うもの。肉食でも草食でもいいと思うけど、好きなら相手を抱きしめなくちゃいけない」と力説した。
宇梶の母校に在籍中の高校生が「命をかけて守りたいと思う存在は?」と質問すると、「自分の子ども、それから(世の中の)子どもたち。生きるってことがまだどんな感じか分からない、ほろ苦さや忘れられないような感動を得ていない人たちを守りたいね」と優しくほほ笑んだ。
宇梶と言えば元暴走族の総長で、数100人を相手にケンカをした武勇伝が有名だが「そんなのはワイルドだとは思わないよ。勝負は時の運だしね」と一笑に付す。一方で、これまでの人生で最もワイルドな経験として挙げたのは、テレビ番組の企画で体験したアフリカでの世界一危険な川下り。「船も抜け出せなくなるような渦があって、そこで5~6メートルもあるワニやカバが巻き込まれてクルクル回っていた。僕は横転した船から伸びている命綱をつかんで、顔だけ出してハアハアしていたら、そのワニと目が合いました」と苦笑交じりに振り返った。
さらに、過去に2度もオートバイで自動車と正面衝突した経験があると告白すると、客席からはどよめきが。「よく生きていたなと思います」としみじみと述懐。そして、「自分について思うことはあまりないけど、大切な人が亡くなった経験や、生きたくても生きられなかった人たちが、自分に命のはかなさや尊さを教えてくれたといつも思います」と真しな眼差(まなざ)し。最後にメッセージを求められ、「生肉食べましょう(笑)!」とワイルドに呼びかけた。
「ワイルド7」は12月21日から全国で公開。