中村うさぎ「自分が出たテレビは一切見ない」と本音吐露
2011年11月26日 20:00

[映画.com ニュース] 作家の中村うさぎが「恋の罪」(園子温監督)の大ヒット公開を記念し、“女の地獄”をテーマとしたトークショーを11月26日、東京・渋谷のtheaterで女装家のブルボンヌと共に開催した。ホストクラブ通い、美容整形、デリヘル嬢など自身の体験を交えながら、映画の魅力について熱く語った。
「恋の罪」は渋谷区円山町のラブホテル街で発生した事件を軸に、刑事、大学助教授、主婦と境遇の異なる3人の生きざまを描く作品だ。中村は園監督の女性の描き方について「できるだけ、独りよがりな男性目線に偏った感じを出さないで、一生懸命“女”というものをリアルに描こうとしている」と分析し、強く好感が持てたと率直な感想を述べた。
また、これから作品を見る人に対しては「女であることを極限まで生きている人を(映画のような)バーチャルで見ながら、(“女”という性別の本質について)自分に問いかけてみる作業をするといいんじゃないかな」。
この日はトークショーの前に、中村自身を追ったドキュメンタリー映画「UTAKATA ウタカタ ~ 女王★中村うさぎ『愛のショック療法』~」(中田文監督)も上映された。しかし中村自身は、実は一度も見たことがないと告白。「自分が出たテレビも一切見ない。他人が解釈している私っていうのが、怖くて見れないの」と弱気な本音を吐露した。
自分を表現する作家という仕事に就いている矛盾を指摘されると、「『見るな!』って言いながら、脱いでるみたいなこと(笑)」と答え、会場の笑いを誘った。
「恋の罪」は現在公開中。
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