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ドキュメンタリーの巨匠 F・ワイズマン監督が13年ぶりに来日!

2011年10月29日 14:02

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13年ぶりに来日した フレデリック・ワイズマン監督
13年ぶりに来日した フレデリック・ワイズマン監督

[映画.com ニュース] 「パリ・オペラ座のすべて」などで知られる、ドキュメンタリー界の巨匠フレデリック・ワイズマン監督の最新作「クレイジーホース」が10月29日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催中の第24回東京国際映画祭で特別招待作品として上映され、13年ぶりに来日したワイズマン監督が舞台挨拶に立ち、観客とのQ&Aに応じた。

1967年以来、アメリカの現代社会を独自の視点で切り取ってきたワイズマン監督の新作は、「パリ・オペラ座のすべて」に続き、仏パリが舞台。「裸の芸術」と称されるヌードショーで有名な老舗のキャバレークラブ「クレイジー・ホース」のショーと舞台裏、ダンサーとスタッフのやり取りやオーディションまでを隈なく撮影。テロップもナレーションもないワイズマン監督ならではの撮影手法で、観客を幻想的な官能と芸術の世界へいざなう。

「初めてフィルムではなく、ハイビジョンカメラを使って撮影しました。撮影は10週間かかって、ラッシュは150時間。編集には1年かかりました」と振り返るワイズマン監督。多角的な視点から撮られた本作の、脚本の有無を問われると「フィクションの映画を作るのとは逆で、脚本が全くない段階から撮り始めて、編集の段階で構成を考えます」。

また、膨大な時間の映像から、どのように編集を進めるのかについては「撮影後は、まったくどのような構成になるのかわかりません。ラスベガスに行くのと同じでギャンブルです。編集に入って6~8カ月たって、はっきりしてくるのです」と明かした。

今後の予定は「現在は新作『大学』の編集中で、来春はパリでの舞台作品の演出を手掛けます」。81歳という年齢をものともせず、エネルギッシュに製作に取り組んでいる。

「クレイジーホース」は2012年夏、Bunkamuraル・シネマほかで公開。

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