ジャッキー・チェン、被災者思い「どんなことがあっても来たかった!」
2011年10月22日 14:34
[映画.com ニュース] ジャッキー・チェンの出演100作目にあたる感動巨編「1911」が10月22日、第24回東京国際映画祭の特別オープニング作品として上映され、ジャッキーをはじめ、同作の日本語吹き替え版で声優を務めた江角マキコと中川翔子が東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで舞台挨拶に立った。
1911年、衰退の一途をたどる清王朝を舞台に、中国近代化のきっかけとなった「辛亥革命」に命をかけた革命軍司令官・黄興(ジャッキー)と若者たちの姿を構想10年、総製作費は30億円という壮大なスケールで描く。ジャッキーは主演と総監督を兼ね、「レッドクリフ」のチャン・リー撮影監督がメガホンをとった。
ジャッキーは「震災後初めての大きな映画祭ですし、どんなことがあっても来たいと思っていました」とファンに挨拶。現在、新作「十二生肖(原題)」の撮影中だといい「ここ最近はずっと睡眠時間が1時間ほど。今晩、中国に戻って、明日の朝6時から撮影が始まるんだ」。日本語で「とっても忙しいね」と苦笑する多忙ぶりだ。
それでも「皆さんの応援がたくさんのエネルギーを与えてくれる。新作を完成させて、またお会いしたい。(英語で)You for me, I for you」と感謝の意を表し、客席は拍手喝さいだった。
江角は黄興の妻である女性革命家の徐宗漢を演じ「ジャッキーさんの中国、そして未来に対する愛を感じる作品。参加できて光栄です」。ジャッキーとはこの日が初対面で「もう大変。かなりワナワナしています(笑)。まさか自分がこんな風になるなんて」と感動しきりだ。一方、若き革命家の妻を演じる中川は「今、この瞬間、ジャッキーさんが吐いた酸素を吸ったり吐いたりしながら、私を通して中川家の先祖が酔拳している」と独特の言い回しで大喜び。その後もジャッキーへの愛を延々と語り、「もう、しょこたん、長い!」(江角)、「通訳さんが大変ですよ」(ジャッキー)と突っ込まれていた。
「1911」は、11月5日から全国公開。