宮崎あおい&堺雅人は小津安二郎監督作の老夫婦!?
2011年10月8日 12:59
[映画.com ニュース] 宮崎あおいと堺雅人が共演した「ツレがうつになりまして。」が10月8日、全国222スクリーンで公開され、主演の2人と佐々部清監督が東京・銀座の丸の内TOEI1で舞台挨拶に立った。
この日は、劇中で宮崎と堺が演じた夫婦の“同居人”であるグリーンイグアナのイグも登壇した。宮崎は、「格好いいですよねえ。今日は久しぶりに会ったのですが、やっぱり癒されます」とほほ笑み、ナデナデ。堺が「脱皮前だから静かなのかな」と語れば、宮崎も「ケガをしているのに、今日は頑張って来てくれました」と最敬礼で、ともにイグに向かって頭を下げていた。
2人はNHK大河ドラマ「篤姫」に続き夫婦役で共演しているだけに、息もぴったり。現場でも穏やかな雰囲気が流れていたそうで、佐々部監督は「2人の居住まいが良いんです。うちのおじいちゃんとおばあちゃんを見ているようだったし、小津安二郎監督の作品に出てくる老夫婦のようでもあった」と明かし、場内の笑いを誘った。
また、原作者の細川貂々(てんてん)と夫の望月昭氏も応援に駆けつけた。細川は、「とても温かい空気の映画になった」と感激しきり。堺は、「ここまできたら、手を変え品を変え、ずっと夫婦を演じたい」と語り、宮崎も「色んなバージョンでやりたいですね」と同調していた。
同作は、細川の人気コミックエッセイを実写映画化。結婚5年目を迎えた売れない漫画家の妻(宮崎)とうつ病になったサラリーマンの夫(堺)が、病を機に夫婦の関係を見つめ直し、困難を乗り越えていく姿を描く。