杉村太蔵、映画評論家を自称するも政治家に未練
2011年9月13日 19:48
[映画.com ニュース] 廃墟ホテルを舞台にした超常スリラー「スピーク」の試写会が9月13日、都内で開催され、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵が上映前のトークショーに出席。「映画評論家 杉村太蔵 前衆議院議員」と自ら書き込んだボードを持って登場した杉村は「衆議院議員をやった経験から政治評論家としてがんばろうと思ったんですが、政治の話を聞かせてくれという声はなくて、むしろ映画の話が多いんです」と説明。「飛ぶ鳥を落とす勢いで映画に関するオファーがたくさんあります!」と胸を張った。
呪われた場所と噂される廃墟ホテルで真の恐怖映像を撮影しようともくろむ売れない映画監督・シェリー率いる撮影チームが、怪奇現象に巻き込まれていくさまをフェイクドキュメンリーとして描く。杉村は、ドキュメンタリータッチの恐怖について「臨場感がものすごい!」と絶賛。「家内と見ましたが、ずっと私の腕をつかんでました。結婚して6年目ですが久々に夫婦で密着しました(笑)」と明かし「男女は恐怖体験を共有すると、愛情がわくらしいです。ミッツ・マングローブが言ってたのでこれは本当です!」と自信満々に受け売りの知識を披露し、異性との鑑賞をおススメした。
さらに、かつて通った国会議事堂を「怨念、憎悪の総本山」と称し「生霊がいます。最初に入ったときは僕も肩がこりました」と振り返る。ただ、自身の最大の恐怖体験を問われると「最初に当選した直後の一連の言動の際、武部(勤議員)さんに本当に怒られたんですよ」と述懐。どうやら霊ではなくて、失言騒動とその後の叱責が恐怖として深く心に刻み込まれているようだ。
またこの日、野田佳彦総理の所信表明演説が行われたが「政治家にとって最大の憧れが内閣総理大臣所信表明演説」と語り「僕も30年後に、総理大臣兼映画評論家をやってるかも」と政治家に未練タラタラだった。